NTTドコモでは、スマートフォンのさまざまな保証制度を用意しています。いざという時の保険ともいえる制度になっていますので、内容を知っておくことは備えとして大切です。
ここではその保証内容を解説していきましょう。
NTTドコモでは、さまざまな保証を用意している
NTTドコモではスマートフォンの「まさか」に備えるために、さまざまな保証制度を用意しています。
この制度はAndroidとiPhoneで異なります。まずはそれぞれの保証制度について、概要を説明していきましょう。
Androidの場合
Androidの場合は、保証書に沿った1年保証が受けられます。
また「ケータイ補償サービス」を利用することで、以下のサービスも受けられます。
1、修理代金や交換電話機の費用を抑えられる
2、ポイントで電池パックやポータブル充電器と交換できる
3、もしもの場合のデータ復旧が1,000円で受けられる
それぞれの詳しい内容は、以後の項目で説明します。
iPhoneの場合
参照:Apple
iPhoneの場合は、原則として以下のどちらかのサービスを選ぶことになります。
1、アップルが提供する「AppleCare+」
2、NTTドコモが提供する「ケータイ補償サービス for iPhone&iPad」
AppleCare+の場合は、アップルに2年間一括払いで申し込むか、NTTドコモに月払いで申し込むかという選択があります。
上記サービスはそれぞれ一長一短があります。
AppleCare+の場合は修理が受けられます。
特に画面の修理費用が安く抑えられることが特徴です。その一方、補償期間は2年間に限定されます。
「ケータイ補償サービス for iPhone&iPad」の場合は
月額料金を払い続ける限り補償の対象となります。しかし不具合が起きた場合の対応は修理ではなく交換となります。
なお本記事ではこれ以降、主にAndroidのスマートフォンについて解説していきます。
iPhoneの保証制度の詳細は、「iPhoneの補償内容を各社、徹底比較検証記事をご参照ください。
スマートフォンには1年程度の保証期間があります!
この期間中、取扱説明書に記載の使い方に沿って使用していたにもかかわらず故障した場合は、スマートフォンの保証書を持参すれば無料で修理が受けられます。
なお保証書は自然に起きた故障を保証するものですから、以下のような原因で起きた故障は保証の対象外となりますので注意が必要です。
・水ぬれ
・電池など消耗品の不具合
ドコモのケータイ補償サービスとは!?
ケータイ補償サービスは、故障や水濡れ、盗難、紛失などのトラブルに対し、月々一定額の料金を支払うことでいざという時の出費を抑えられるサービスです。
発売時期等 | 月額料金 |
2017年11月以降発売のdocomo with対象機種 | 330円 |
2014年冬モデル以降で上記以外のスマートフォン | 500円 |
上記以外で2013年冬モデル以降に発売のスマートフォン | 380円 |
受けられる4つのサービス。
1、保証対象の故障の場合、保証期間が過ぎても修理可能期間までは無償で修理
2、保証対象外の破損や故障でも同一機種を格安でお届け、修理料金は最高5,000円
3、電池パックやポータブル充電器とポイントを交換できる。
4、ケータイデータ復旧サービスの復旧料金が大幅割引され、1,000円で利用可能(通常8,000円)
それでは各種サービス内容についてご説明します。
保証対象の故障
水濡れ・全損(内部基板の変形・破損)・改造(ソフトウェアの改造も含む)および、ドコモ指定の故障取扱窓口以外で修理した電話機は保証対象外となります。
発売時期等 | 契約者の負担金 |
2017年11月以降発売のdocomo with対象機種 | 無料(修理可能期間まで)※1 |
2014年冬モデル以降で上記以外のスマートフォン | 無料(修理可能期間まで)
※1 |
上記以外で2013年冬モデル以降に発売のスマートフォン | 無料(3年間)※2 |
※1修理可能期間については、機種ごとに異なりますので、ドコモ指定の故障取扱窓口にてご確認ください。
※2ご購入4年目以降は故障箇所に応じた修理代金をお支払いただきます。
保証対象外 〜水濡れや全損、紛失〜
水濡れや全損、紛失などの補償対象外であっても、以下の料金で同一機種のスマートフォンがお届けされます。
発売時期等 | 契約者の負担金 |
2017年11月以降発売のdocomo with対象機種 | 5,000円 |
2014年冬モデル以降で上記以外のスマートフォン | 7,500円 |
上記以外で2013年冬モデル以降に発売のスマートフォン | 1回目5,000円
2回目8,000円 |
3、電池パック安心サポート
「ケータイ補償サービス」に加入している方は、現在お持ちのスマートフォンを1年以上利用している場合、所定のポイントと交換で電池パックやポータブル充電器が提供される「電池パック安心サポート」サービスを受けられます。
ポイントはdポイントの他、ドコモポイントが利用できます。
また必要なポイントは2,000ポイントです。
お持ちの機種が電池の取り外し可能かどうかによって、交換可能な製品は変わります。
電池の取り外し | 交換可能な製品 |
利用者で可能な機種 | 電池パック、ポータブル充電器の中から選択 |
利用者では不可能な機種 | ポータブル充電器のみ |
最近発売の機種は電池の大容量化により、ほとんどが利用者で電池の取り外しができなくなっています。しかし最新機種でも「らくらくスマートフォン」は電池の取り外しが可能ですから、この機種を利用している場合は選択肢が広がるでしょう。
4、ケータイデータ復旧サービスが格安に!
スマートフォンを利用していると、突然電源が入らなくなったり、画面が表示されないなどのトラブルにあう場合があります。
この場合、そのまま交換や処分してしまうと、スマートフォン内部のデータは二度と利用できなくなってしまいます。ケータイデータ復旧サービスを利用することで、電源が入らなかったり操作できないスマートフォンからデータを救出できる可能性があります。
受付はドコモショップで行っています。一部でもデータの取り出しができた場合、以下の料金が請求されます。
ケータイ補償サービスを契約中 | 1,000円 |
ケータイ補償サービスを未契約 | 8,000円 |
データを全く取り出せない場合 | 無料 |
復旧できたデータの受取には、以下の方法が使えます。
1、専用アプリでデータを復元する「ネット受取」
2、ドコモショップでデータを復元する「ショップ受取」
なおこのサービスを申し込んだ場合、スマートフォンは分解されるため、手元には戻ってきません。
修理の申込み先が選べる
NTTドコモでは、修理の申し込み先も選べることが特徴です。
対面で申込みをしたい場合は、ドコモショップで申込みが可能です。
また店舗が遠い場合や忙しい方の場合は、「オンライン修理受付サービス」を使って宅配便でのやり取りが可能です。
このため修理を依頼する前には、可能な限りデータのバックアップをしておきましょう。
ドコモショップへ持ち込み
修理の申込み先としては、ドコモショップへの持ち込みが最も簡単な方法です。あなたがどのような契約を結んでいるかわからなくても、窓口で検索して教えてくれます。あなたは不具合のあるスマートフォンを持っていけばよいのです。
なおドコモショップへ行く際には、念のため身分証明書を持って行くとよいでしょう。
オンラインでも受付可能
忙しい方やドコモショップが遠い方でも、インターネットや電話で申し込むことで修理を依頼することが可能です。
依頼すると代替機とともに「修理機種お預かりキット」が送られます。
修理完了までには1~2週間かかりますが、その間は代替機でドコモの電話番号やメールが使えます。但しアプリ等は再インストールが必要です。
なお水濡れの場合やロックが解除できない場合、SDカードなどが挿さったままの状態では、修理はできません。
修理依頼前に「ケータイトラブル診断」の利用がおすすめ
お持ちのスマートフォンがうまく動作しないからといって、すべてが故障とは限りません。
明らかに故障と分かる場合は別ですが、そうでない場合は修理を依頼する前に「ケータイトラブル診断」を活用するとよいでしょう。
ケータイトラブル診断は質問に答えていく形式で、誰でも活用できます。故障と思っていた内容がそうでなかったり、設定を変えれば動くといった場合もありますから、一度確認してみるとよいでしょう。
まとめ
これまで、NTTドコモのスマートフォンについての保証内容を説明してきました。
NTTドコモでは、月額330円~500円でサービスが受けられる「ケータイ補償サービス」が軸となっています。
このサービス自体、修理代金が5,000円までになったり、紛失や盗難んにあっても数千円の出費で同じ機種のスマートフォンが使えるといった補償サービスが含まれています。
これ以外にも、電池パックやポータブル充電器を2,000ポイントで入手できたり、ケータイデータ復旧サービスを1,000円で受けられる等の特典があります。
もっとも、スマートフォンも電気製品ですから、保証期間があります。
この期間中に自然故障した場合は、保証書に沿った範囲での修理が受けられます。該当する場合は、原則として無償修理となるでしょう。
これらのサービスは、すすめられるままに何となく入っている方も多いと思います。
しかし、いざという時のために保証内容を知っておくことは大切です。
何かが起きる前に、早めに確認しておきましょう。
参考:
NTTドコモ 総合カタログ 2017年12月版