デロンギのCMで一躍有名となったオイルヒーターですが、その安全性や利便性、電気代は実際どうなのか疑問に感じている方が多いようです。
そもそも、オイルヒーターとは
オイルヒーターは分類としては電気ストーブに含まれます。
「オイル」と名前に入っているので燃料を燃やして熱を生み出すようなイメージがありますが、
分類としては電気ストーブに含まれ、石油ストーブやガスファンヒーターと違って燃料を使用しません。
そのため空気を汚さないエコな暖房器具と言えます。
このオイルヒーターなのですが、実は、快適性の高い優良暖房器具なのです。
以下、オイルヒーターの良さと欠点、電気代について述べていきます。
はじめに、気になる電気代についてみてみましょう。
オイルヒーターの1か月の電気代は?
オイルヒーターの消費電力は1200W程度と暖房器具の中でも比較的高めの消費電力です。
東京電力を例にとると電気の単価は
基本的なプランで1kw/hあたり25.91円 / 夜得プランで1kw/hあたり12.19円となっています。
夜得プランの解説はこちら
オイルヒーターにかかる電気代は1時間当たり
基本的なプランの場合31.0円 / 夜得プランの場合14.6円 となります。
1日5時間、オイルヒーターを使用すると仮定すると、
オイルヒーターにかかる電気代は1か月で
基本的なプランの場合4663円 / 夜得プランの場合2194円 となります。
電気代は決して安くないですが、注目するべきはその快適性です。
オイルヒーターのメリット、デメリット
またオイルヒーターのメリットは、
- オイルヒーターは温風を使って暖めないので温度のムラがなく部屋全体を均一に暖めます。
- 急激な温度変化がなく体にやさしい暖め方です。
- 窓の近くに置くと冷気が部屋に入るのを防げるので効率よく暖めることができます。
- 体が包まれるような独特の暖かさはオイルヒーターにしか作ることができず、「陽だまりのような温もり」と例えられます。
- 駆動部が存在しないため本体からの運転音がなく静かです。
- オイルヒーターを含めた電気暖房全般においていえることですが、燃料を燃焼させないため、空気を汚さない非常にクリーンな暖房器具です。
暖かい空気は冷たい空気に比べて軽いので、冬にエアコンなどで部屋を暖めても、足元が寒いという悩みを持っている方は多いと思いますが、オイルヒーターの場合は部屋全体を均一に暖めてくれるのでそんな心配もないのです。
では、続いてオイルヒーターのデメリットは、
- オイルヒーターは緩やかに部屋の空気を暖める器具なので、冷たい外気や、暖房されていない部屋の寒気が流入すると部屋がすぐに冷やされてしまいます。なので、人が出入りすることが多い場所では使用に適していません。
- オイルヒーターは、600~1,500Wの大電力を使用する暖房器具です。直接暖かさを感じる器具ではなく、部屋全体が輻射で暖まるまで長時間必要としますので、電源をオンにしている時間が長くなり、消費電力もその分大きくなります。エアコンはオイルヒーターに比べると4~5倍暖房効率が高いです。つまり電気代が非常に高くなってしまいます。
やはりなんといってもオイルヒーターの最も大きな欠点は電気代がかなり高いことです。
最適な使用場所は寝室?
ハロゲンヒーターやカーボンヒーターは寝室では家事の危険性から使用することができませんが、オイルヒーターであれば使用することができます。エアコンと比べても静かな上にのどや肌の乾燥も防ぐことができるため、寝室に置いて最も使い勝手がいい暖房器具はオイルヒーターなのではないでしょうか。