JSCAを通じた国際標準化活動
JSCAの取り組み
WGの設置
JSCAの活動の中で、国際標準化を議論する場として国際標準化WGが設置されています。
具体的には、経済産業省「次世代エネルギーシステムに係わる国際標準化に関する研究会」で示された戦略の実現に向け、分野ごとに具体的な取り組みを進めるとともに欧米などを中心とする国際標準化の動向の把握や海外の標準化組織との連携を図り、国際標準化の獲得に向けた対応を進めています。
例えば、米国とは、米国スマートグリッド相互運用性パネル(SGIP)との間で、国際標準化のための情報交換・協力などの促進に向けた合意文書(LOI)を締結するなどの連携を図っています。
日本のスマートコミュニティの標準化にむけて
また、これら全体包括的な議論を図るJSCAの国際標準化WGの下には、スマートグリッドを構成する要素技術を中心に、より専門的な議論を図る場として、蓄電池や送配電網管理、エネルギーマネジメントシステム(EMS)、次世代自動車、通信インターフェースなどのサブワーキングループ(SWG)、さらに、それらの検討領域をより具体的かつ深化させた検討会や作業チームなどが設置されており、例えば、HEMS(家庭のエネルギー管理システム)や家庭内機器、スマートメーター間のインターフェース標準化を進めるための活動を行っています。
これらのWGなどの活動に参画しているメンバーは、28項で述べたIEC(国際電気標準会議)などの国際会議における日本委員、日本国内の審議団体の委員などで構成されています。
国際標準化に向けて
JSCAのWGやSWGで構成された技術項目については、それぞれの分野の国際標準化のための案として提案が図られたり、各国際標準化機関へ提案された各国の国際標準化提案について、情報を共有し、対応について議論を図るなど、国際標準化の動きにダイナミックに呼応し、日本の標準化の実効部隊として、経済産業省や関係機関と連携を図りながら、その活動を進めています。