ハイブリッドカーについて知っている方は一度は耳にしたことがあるワードではないでしょうか。
今回は回生ブレーキについてまとめてみたいと思います。
回生ブレーキとは
そもそも回生ブレーキは普通のブレーキと何が違うのでしょうか。
ブレーキは通常、回っている車輪に対して摩擦力を利用してその回転を止める仕組みになっています。
これは電車でも車でもバイクでも同じです。
摩擦力を利用するので必ず熱が発生します。
机をこすり続けたら手が熱くなってしまうのと同じですね。
ブレーキは回転を止めることを目的としていて熱を発生させることが目的ではありません。
つまり、それまで回転していた運動エネルギーは熱エネルギーに変換されて大気中に放出されているのです。
回生ブレーキではこの回転を電気に変換します。
これによって、電車ではその電気を使って走ることが可能となり、車ではハイブリッドカーや電気自動車などのモーターを動かすことが可能となります。
回生ブレーキが使われているところ
上に出てきたハイブリッドカーや電車はもちろんのこと、エレベーターや自転車などにも応用されて実用化されています。
回生ブレーキのデメリット
良い事ずくめのように思われる回生ブレーキですが、もちろんデメリットはあります。
ブレーキの構造が複雑になる
コストが増える
ブレーキの感覚が変わる
まず、電子制御が必要となるので普通のブレーキと比べて構造が複雑になってしまいます。
物理的な故障だけでなく、システムトラブルといったリスクが増えます。
また、複雑な構造がゆえにコストが増大してしまいます。
ただ、車に限って言えば補助金などもあるので今ではそこまで大きな差ではないようです。
加えて、ブレーキの構造が変わるので普通のブレーキと効きの感覚が違うと感じる人もいるようです。
もちろん、ブレーキ自体が効かないようなことはないので慣れの問題と言われることが多いようです。
ただ、事故につながりかねない重要な要素であることに違いはありません。
これから回生ブレーキの需要はますます増えていくと予想されています。
ご自身が所有する車も実は回生ブレーキが付いていたということもあるかもしれません。
また、各鉄道会社も回生ブレーキの標準装備を進めているのでその恩恵を受けることも増えていくことでしょう。
参照元:http://www.jama.or.jp/lib/jamagazine/201102/04.html