日本のエネルギー自給率の変化
エネルギーの9割以上は輸入に頼っている、誰もが一度は聞いたことがある知識でしょう。
しかし、昔から日本はエネルギーのほとんどを輸入に頼ってきたのでしょうか。
自給率が高かった時代もあった
今から50年以上前の1960年には58.1%のエネルギーを国内で生産していました。
現在は数%にとどまっている自給率。なぜこの時代にはこんなにも高かったのでしょうか。
エネルギーの需要が低かった
電気の需要量をはじめとして、自動車へのエネルギーとしての需要量など今と比べると消費量自体が少なかった時代です。
自給「率」で比べているのでここまで大きな差が出ています。
石炭への依存が高かった
1970年以前は石油より石炭が主要なエネルギーでした。
日本国内にも大規模な炭鉱がいくつかあったので石炭によるエネルギー自給率は高く保たれていました。
そして、1970年代に入り石油がメインのエネルギーへと転換していった時にオイルショックが起きました。
これによって、エネルギーのメインはそこからまた転換していきました。
天然ガスなどのエネルギーも加えてバランス良くエネルギーを使おうとする動きがある中で日本国内では生産できないエネルギーが増えていったのです。
このような理由で、今よりもエネルギー自給率は高水準でした。
これから先、化石エネルギーだけでなく再生可能エネルギーも主要なエネルギーとして扱われるようになってくるとまた日本のエネルギー自給率は高水準に返り咲くかもしれません。
参照元:http://www.enecho.meti.go.jp/about/whitepaper/2014html/2-1-1.html