電力会社・新電力会社が電力自由化に向け、各社提携を実施。
2016年の電力自由化に向けて、新電力に参加する見込みの各社は異業種間での提携を試みています。
7日にヤマダ電機とソフトバンクが、8日に東京電力、リクルートホールディングスとロイヤリティマーケティング(ポイントカードPontaの運営会社)が提携を発表しました。
以下各提携の思惑を説明いたします。
ヤマダ電機とソフトバンクの提携
ヤマダ電機としては、「少子高齢化社会に向けての新しいビジネスを創出することと、既存ビジネスの連携強化が目的」であるようです。
対して、ソフトバンクはヤマダ電機を通じた販売力の強化に加え、ヤマダ電機が持つ全国の店舗ネットワークを生かした生活サポートサービスや、
太陽光発電や蓄電池を活用した「スマートホーム」事業と、ソフトバンクのブロードバンドや自然エネルギー事業、ロボット事業の融合を図っていくと宣言しています。
ソフトバンクは電力事業に参加するとの発表もしており、この提携は事業進出時のセット販売品目を増やす目的であるとの見方もできます。
東京電力・リクルートHD・ロイヤルティマーケティング
これらの会社の提携の目的は以下だと思われます。
・東京電力から電気を買うことに対する価値の付加
・Pontaポイントを使用してのリクルートサービスの利用者拡大
・Pontaカードの利用者拡大
東電は、電気料金の契約や、同社の各種サービス(電気家計簿等)を利用した際にポンタのポイントが加算されるサービスを提供予定です。
また、現在リクルートのサービスで利用されている、リクルートポイントも15年冬にポンタポイントに変更されるため、
「じゃらん」などのリクルートサービスを使うことでもPontaポイントがたまるようになります。
これに加えて、東京電力は光回線や、携帯電話と電力のセット販売も行っていく方針であるため、ソフトバンクやNTTグループとの提携交渉も進めている模様です。
参考:http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye2487404.html
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1505/07/news103.html
http://www.nikkei.com/article/DGXLASDZ08H10_Y5A500C1EAF000/