2027年に東京-名古屋間での開業を目指している超電導リニア。
リニアモーターカーはどういうものか皆さんご存じのことと思います。
では、超電導はいかがでしょうか。
あまり分かっていないという方も多いのではないでしょうか。
今回はこの超電導についてまとめてみたいと思います。
超電導とは
電気は基本的に目に見えません。
しかし、送電線やコード、コイルなどの中を通る限り空気の抵抗を受けます。
抵抗を受けることによって熱が発生し、エネルギーのロスが発生してしまいます。
超電導はこのロスを限りなくゼロにすることを目指して考え出されたシステムなのです。
では、どうすればこの抵抗をなくすことができるのでしょうか。
抵抗の少ない金属を使うということは長年にわたって行われてきました。
しかし、この方法では0にすることはできません。
そこで科学者たちは金属のある特性に注目しました。
金属は温度が下がると電気の伝導率が上がり、温度が上がると伝導率が下がるという性質です。
それを極限まで、つまり絶対零度まで温度を下げると抵抗は0になるという理論を立ち上げました。
超電導の発見
超電導の研究は20世紀の初頭から活発に行われました。
そして、1911年にはオランダのヘイケ・カメリング・オングスによって実証されました。
彼はその2年後にノーベル賞を受賞したことからもいかに偉大な発見であったかが読み取れます。
彼の発見を皮切りにして超電導の研究は進められました。
超電導の実用化
超電導が科学の理論として素晴らしいことがわかっていただけたかと思います。
では、その超電導の技術は現実の世界においてどのように活用されるのでしょうか。
超電導のもっとも大きな特徴は、完全伝導性にあります。
これは一度電気が流れ始めると永久的にその電力が流れ続けるというものです。
リニアモーターカーにおいてもこの特徴を応用した技術が用いられています。
言葉は知っていても実際にどのような技術なのかなじみのない超電導ですが、リニアをはじめなくてはならない技術になりつつあります。
これからの応用電気の分野でその重要性は増していくことでしょう。