ミツウロコでんきをご存知ですか?北陸電力(富山、石川、福井)と沖縄電力(沖縄)管内を除くほぼ全国で電力供給を開始しています。特徴は300khw以上の電力使用料金が、ほぼすべての地域の電力会社より安いということです。3〜4人世帯のは月間350khw以上使用しますので、オススメの新電力会社となっています。それはどれぐらい安くなるのか?東京電力、中部電力、関西電力、各エリアでの電気料金を比較してみました。
ミツウロコ新電力の概要
株式会社ミツウロコは、ガス・石油・煉炭(れんたん)・石炭販売を基本に、新エネルギー(太陽光発電システム、リチウムイオン電気の開発と普及)、家庭用燃料電池、住宅設備機器商品(ガス器具等)の販売も手掛ける、総合エネルギー販売会社です。
創業は1926年。90年以上の歴史を持つ老舗で、ミツウロコのような総合エネルギー販売会社が新電力に参入する事例が相次いでいます。この業種の特徴としては「自社で発電出来る事」。
ミツウロコももちろんそうで、再生可能エネルギーの割合が高いのが特徴です。
提供エリア
北陸電力(富山、石川、福井)と沖縄電力(沖縄)管内を除く全国です。
新電力では特定の電力会社管内のみしか提供していない会社が多い中で、ミツウロコは全国に営業拠点があるためほぼ全国で新電力を利用する事が出来ます。
電気料金の特徴
新電力をどの会社にするか?で判断する際に有力な材料となるのが、電気料金。この安さに加えてサービスの良し悪しで決まってしまう所があります。ミツウロコの新電力は地域電力会社よりも電力量料金の2段・3段目の料金を安くしている事が大きなセールスポイントです。
電気が安定的に供給されるか?
新電力会社は自社で発電している場合、他社に発電を依頼する場合に分かれます。両者であっても安定的に電気の供給は行われるし、電気の質が変わる事はありません。
ただ顧客が感じる「信頼性」「印象」としては自社発電の方が断然良くて、新電力会社を選択する事にあたり重視したいポイントでもあります。
ミツウロコの新電力は国内に5ヶ所の風力発電所、2か所のソーラー発電所、1ヶ所の木質バイオマス発電所を拠点に発電を行っています。地球環境に優しい再生可能エネルギーを主体に発電している事が特徴で、全体の約2割にのぼります。
ただそれだけの発電能力では顧客全員分の電力を用意する事が出来ないため、LNG(液化天然ガス)、石油、石炭を燃料にする発電所も保有しており、卸電力取引からも購入しています。
発電方法、電気の確保方法は新電力会社の中では最も「個性」が出る所で、ミツウロコは同社が伝統的に取り組む石油や石炭を使いながらも、風力や太陽光等の自然本来が持っている再生可能エネルギーも上手く活用しながら発電しているため、地球にエコな方法で電気を作っていると言えます。
ミツウロコの安さの秘密
新電力会社を選ぶにあたり「安さ」は多くの顧客が重視する点であり、これにより他社との差別化が明確に見えてきます。ミツウロコが顧客に対して安い電気料金を提供するためにはさまざまなコストダウンが行われています。
1、電源調達でコストダウン
ミツウロコの新電力は全て自社発電ではありません。他社からも電気の一部を購入しています。商品である電気自体をいろんな方面から長期間にわたり安定的に確保出来ていると言う強みがあります。多くの方面から電気を確保出来る会社ほど電気料金は安くなる傾向です。
2、ペーパーレスとインターネットの活用
同業他社でも行っている取り組みですが、電気料金の請求書は紙によるものは顧客が希望しない限り発行しません。紙の請求書を発行する場合は別途108円かかります。
新規申し込みや契約内容の変更、電気料金の確認は基本的にインターネット上で行う事になっており、それにより人員削減に貢献出来るため結果的に電気料金が安いと言う形で還元されます。
3、支払方法を外部委託
これも同業他社でも多い事例ですが、直接新電力会社が電気料金の収納業務を行っていません。信販会社や銀行等の外部の専門的に行っている会社に電気料金の支払いや事務手続き代行してもらう事で、自社の運営コストを削減出来て結果として電気料金を安くなる仕組みを構築。
ミツウロコの電気料金支払い方法は、クレジットカード、口座引き落とし(一部銀行を除く)、振り込み用紙による直接支払(手数料が別途発生)があります。
東京電力エリアで金額比較
(基本料金/2017年
契約容量 | ミツウロコ従量電灯B | 東京電力従量電灯B | 差額(お得額) |
20A | 561,60円 | 561,60円 | ±0円 |
30A | 842,40円 | 842,40円 | 同上 |
40A | 1,123,20円 | 1,123,20円 | 同上 |
50A | 1,404,00円 | 1,404,00円 | 同上 |
60A | 1,684,80円 | 1,684,80円 | 同上 |
8月現在)
(電力量料金/2017年8月現在)
契約容量 | ミツウロコ従量電灯B | 東京電力従量電灯B | 差額(お得額) |
120kwh以下 | 21,43円 | 19,52円 | +1,91円 |
120~300kwh | 22,63円 | 26,00円 | -3,37円 |
300kwh以上 | 25,24円 | 30,02円 | -4,78円 |
東京電力エリアで3〜4人家族を想定して金額比較
条件としては40Aの契約で月間350kwh(以下他社管内も同じ)とします。
(東京電力従量電灯B)
基本料金=1,404,00円
電力量料金=19,52円×120kwh+26,00円×180kwh+30,02円×50kwh、2,342,4円+4,680円+1,501円=合計で8,523,4円
すなわち、1,404円+8,523,4円=9,927,4円
(再生可能エネルギー発電促進賦課金等の諸々の費用は含まない)
(ミツウロコ)
基本料金=1,404,00円
電力量料金=21,43円×120kwh+22,63円×180kwh+25,24円×50kwhなので、2,571,6円+4,073,4円+1,262円=合計で7,907円
すなわち、1,404円+7,907円=9,311円
(再生可能エネルギー発電促進賦課金等の諸々の費用は含まない)
東京電力とミツウロコの月間差額は616,4円です。年間では7,396,8円安くなる計算です。
中部電力エリアで金額比較
(基本料金/2017年8月現在)
契約容量 | ミツウロコ従量電灯B | 中部電力従量電灯B | 差額(お得額) |
20A | 561,60円 | 561,60円 | ±0円 |
30A | 842,40円 | 842,40円 | ±0円 |
40A | 1,123,20円 | 1,123,20円 | ±0円 |
50A | 1,404,00円 | 1,404,00円 | ±0円 |
60A | 1,684,80円 | 1,684,80円 | ±0円 |
(電力量料金/2017年8月現在)
契約容量 | ミツウロコ従量電灯B | 中部電力従量電灯B | 差額(お得額) |
120kwh以下 | 22,68円 | 20,68円 | +2,00円 |
120~300kwh | 22,97円 | 25,08円 | -2,11円 |
300kwh以上 | 25,52円 | 27,97円 | -2,45円 |
中部電力エリアで3〜4人家族を想定して金額比較
(中部電力従量電灯B)
基本料金=1,404,00円
電力量料金=20,68円×120kwh+25,08円×180kwh+27,97円×50kwh=2,481,6円+4,514,4円+1,398,5円=合計で8,394,5円
すなわち、1,404,00円+8,394,5円=9,798,5円
(再生可能エネルギー発電促進賦課金等の諸々の費用は含まない)
(ミツウロコ)
基本料金=1,404,00円
電力量料金=22,68円×120kwh+22,97円×180kwh+25,52円×50kwh=2,721,6円+4,134,6円+1,276円=合計で8,132,2円
すなわち、1,404,00円+8,132,2円=9,536,2円
(再生可能エネルギー発電促進賦課金等の諸々の費用は含まない)
中部電力とミツウロコの月間差額は262,3円です。年間では3,147,6円安くなる計算です。
関西電力エリアで金額比較
(最低料金/2017年8月現在)
契約容量
契約容量 | ミツウロコ従量電灯B | 関西電力従量電灯A | 差額(お得額) |
最初の15kwhまで | 327,65円 | 327,65 | ±0円 |
(電力量料金/2017年8月現在)
契約容量 | ミツウロコ従量電灯B | 関西電力従量電灯A | 差額(お得額) |
15~120kwh | 21,76円 | 19,76円 | +2,00円 |
120~300kwh | 23,89円 | 26,19円 | -2,30円 |
300kwh以上 | 25,25円 | 29,94円 | -4,69円 |
関西電力エリアで3〜4人家族を想定して金額比較
(関西電力従量電灯A)
最低料金=327,65円
電力量料金=19,76円×105kwh+26,19円×180kwh+29,94円×50kwh=2,074,8円+4,714,2円+1,497円=合計で8,286円
すなわち、327,65円+8286円=8,613,6円
(再生可能エネルギー発電促進賦課金等の諸々の費用は含まない。小数第2位以下割愛)
(ミツウロコ)
基本料金=327,65円
電力量料金=21,76円×105kwh+23,89円×180kwh+25,25円×50kwh=2,284,8円+4,300,2円+1,262,5円=合計で7,847,5円
すなわち、327,65円+7,847,5円=8,175,1円
(再生可能エネルギー発電促進賦課金等の諸々の費用は含まない。小数第2位以下割愛)
関西電力とミツウロコの月間差額は438,5円です。年間では5,262円安くなる計算です。
【その他】
◆1年更新
◆新規申し込み時の費用不要
◆解約手数料と解約違約金不要
まとめ
300kwh超過の電気使用が多い4人以上家庭ではもっとも安くなる料金設定です。
300kwh以下の単身世帯~3人世帯までも安くなりますが、金額にすれば月間で200~400円程度と安くなる幅は限定的で「お得感」は感じにくい。電気をたくさん使うと得する料金設定で、そんなに電気を使わないとなると損する事もあります。
電力量料金は東電管内が極端に安くて、中電管内では東電管内と比較すると大きく安くてなっていない事もあるため、「地域格差」のような料金差が出ています。
ただ強みとしては、ほぼ全国でミツウロコ新電力を使う事が出来る事、発電方法が多い事から、「使いやすさ」では他社よりも有利と言えます。