これまでは関西の主要エリアでは、電気は『関西電力』、ガスは『大阪ガス』という枠組みでしたが、2016年の電力自由化、2017年のガスの自由化により、関西電力も大阪ガスの双方が電気とガスの販売を開始しました。
これにより
それでは関電ガスと大阪ガスの「新しいガスプラン」を組み込んだ時はどちらがお得なのか?
今回は、「関西電力のガス・電力」「大阪ガスのガス・電力」を比較してみました。
ぜひ切り替え時の参考にして頂き、節約に役立てて下さい。
なお、比較は基本的な料金プランで表示しています。特別な割引などは考慮していません。
電気+ガスのセット割りの比較
・関電ガスのセット割
電気とガスのセットで2%OFF、平成30年1月31までの申込で1%OFF、はぴeポイントが貯まる(ガス料金1,000円=5ポイント)
・大阪ガスのセット割
電気とガスのセットで1%OFF、2年契約で2%OFF
ガスプランの比較
関西ガスはライバル大阪ガスの新料金発表を受け、2017年1月12日に料金を見直しました。新料金は以下のようになります。
関電ガス「なっトクプラン」と大阪ガスの「一般ガス料金プラン」の基本料金と単位料金をそれぞれ比較してみました。
基本料金
料金表 | 1ヶ月のガスご使用量 |
基本料金 基本料金2017年1月時点 |
|
単位 | 関電ガス | 大阪ガス | |
A表 | 0m3から20m3まで | 745円10銭 | 745円20銭 |
B表 | 20m3を超え50m3まで | 1243円70銭 | 1337円90銭 |
C表 | 50m3を超え100m3まで | 1249円20銭 | 1595円90銭 |
D表 | 100m3を超え200m3まで | 1658円20銭 | 2021円90銭 |
E表 | 200m3を超え350m3まで | 3004円20銭 | 3423円90銭 |
F表 | 350m3を超え500m3まで | 3308円70銭 | 3738円90銭 |
G表 | 500m3を超え1000m3まで | 6263円70銭 | 6818円90銭 |
H表 | 1000m3を超える場合 | 6573円70銭 | 7138円90銭 |
単位料金
料金表1ヶ月のガスご使用量 | 単位料金
基本料金2017年1月時点 |
||
単位 | 1ヶ月のガスご使用量 | 関電ガス | 大阪ガス |
A表 | 0m3から20m3まで | 133円07銭 | 149円06銭 |
B表 | 20m3を超え50m3まで | 108円14銭 | 119円45銭 |
C表 | 50m3を超え100m3まで | 108円03銭 | 114円28銭 |
D表 | 100m3を超え200m3まで | 103円94銭 | 110円02銭 |
E表 | 200m3を超え350m3まで | 97円21銭 | 103円01銭 |
F表 | 350m3を超え500m3まで | 96円34銭 | 102円11銭 |
G表 | 500m3を超え1000m3まで | 90円43銭 | 95円95銭 |
H表 | 1000m3を超える場 | 90円12銭 | 95円63銭 |
ガスプランにおいては基本料金、単位料金ともに関電ガスが安いという、結果となりました。
基本料金では94円〜565円、単位料金ではおよそ5円〜11円と決して小さくない差が出る結果となりました。
なぜ関西電力の関電ガスの方がガス代が安いのか?
関西電力はガス自由化に早い時期から参入し、実績があります。
企業向けのガス販売は2000年から開始し、売上高が754億円という大きな事業になっています。
新規参入のガス会社としては国内最大の販売量(企業向け)を持ち、ガスの取扱量では国内4位の規模なので、大量仕入れが可能なのでガスの価格も低いのでしょう。
そして、大阪ガスの新料金発表を受け、関電ガスの料金を2017年1月12日に見直し大阪ガスより安くなりました。
電気の比較
それでは次に大阪ガスの電気料金と関西電力の基本の電気料金を比較してみましょう。
なお、大阪ガスでは主に、大阪ガスの都市ガスを契約していない『ベースプランA』と大阪ガスの都市ガス契約をしている『ベースプランA-G』の2種類が基本契約となります。
最低料金(1契約あたり)
関西電力(従量電灯A) | 大阪ガスA | 大阪ガスA-G
(ガスセット) |
327円65銭 | 439円98銭 | 272円43銭 |
電力量料金・1kWhあたりの値段(税込)
関西電力 | 大阪ガスA | 大阪ガスA-G
(ガスセット) |
|||
15 – 120kWh | 19円76銭 | 120kWhまで | 20円01銭 | 120kWhまで | 19円76銭 |
120 – 200kWh | 26円19銭 | 120-200kWh | 22円32銭 | 120-200kWh | 24円54銭 |
200 – 300kWh | 26円19銭 | 200-300kWh | 23円38銭 | 200-300kWh | 24円54銭 |
300kWh以上 | 29円94銭 | 300kWh以上 | 29円29銭 | 300kWh以上 | 28円41銭 |
結果は一目瞭然!!
関西電力の従量電灯Aと大阪ガスの電気プランを比較すると
電気料金は使えば使うほど、大阪ガスがお得になります!
関西電力
従量電灯Aの場合、基本料金の中に電気の使用15kWhまでが含まれています。
大阪ガスの電気料金
ベースプランAを使用している場合は電気料金が1%引きになります。 長期2年割引を適用した場合、さらに2%割引になります。
大阪ガスベースプランAの場合、電力量料金(1kWhあたりの電気料金)が、120kWhまで、120-200kWh、200-300kWh、300kWh以上のいずれの場合も、関西電力の電気料金より安く設定されているのが分かります。
なぜ大阪ガスの電気は関西電力より安いのか?
大阪ガスは年間の電力販売量が20億kWh以上もあります。
その電力を発電しているのは、大阪ガスが保有する「大規模な発電所」があり、低価格の電気が販売できるからです。
大阪ガスの年間発電量
火力 約172.3万kw
風力 約8.5万kw
太陽光 約3.2万kw
上記の様に大規模な発電設備を所有している企業はほとんどありません。
家庭向けの電力販売でもこの発電量を武器に、安い電気を提供してくれています。
「関西電力・大阪ガス」どちらお得なのか?
ガスはどっちがお得?
ガスは基本的に関電ガスがお得です。
基本料金では94円〜565円、単位料金ではおよそ5円〜11円と決して小さくない差が出る結果となりました。
関西電力は、いろいろな企業と提携していてグループ会社も多くあります。
KDDI、ケイ・オプティコム(eo)などで関電ガスのプランがあるので、すでに使っておられるご家庭は大阪ガスからの切り替えはとてもお得と言えるでしょう。
電気はどっちがお得?
切り替えるかどうかの判断は、使用量によって異なります。
一人暮らし
想定使用量を月150kwh、年1800kwhと想定した。
大阪ガス A-G | 年35,278円 | |
関西電力 | 年38,258円 | |
大阪ガスA | 年 40,992円 |
3〜4人暮らし
想定使用量を月450kwh、年5400kwhと想定した。
大阪ガス A-G | 年132,309円 | |
大阪ガス A | 年132,336円 | |
関西電気 | 年139,292円 |
5人暮らし
想定使用量を月600kwh、年7200kwhと想定した。
大阪ガスA-G | 年183,447円 | |
大阪ガス A | 年183,476円 | |
関西電気 | 年193,184円 |
ただし、両社とも電気とガスのセット契約で割引を提供するなど、その他のサービスにも力を入れており、自由化を機に電力会社とガス会社をまとめた場合、どちらの企業を選択しても一定の光熱費引き下げ効果があります。
まとめ
関西地域においては「電気は関西電力、ガスは大阪ガス」という従来の契約を継続するほど損をする仕組みとなるため、電気とガスを併せて有利な企業に乗り換えるのが賢い節約が出来ると思います。
これを機に考えてみてはいかがでしょうか?
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