最近、車のヘッドランプの高輝度LED照明や、家電製品で盛んにLED照明の宣伝、当サイトでも何度か検証、ご紹介し関心が高まっているLED照明ですが。「節電効果があるらしいけどLED自体は高いから!」「本当に安くなるのかな?」と迷っている方!!本記事ではLEDのおおよその寿命である10年間で白熱電球と蛍光灯を対象に総コストを比較したところ、LED照明に切り替えることをお勧めします。
そもそもLED照明とは!?
LEDとはライト・エミッティング・ダイオード)の略です。電圧をかけた時に発光する半導体素子のことで、通常は、発光ダイオードと呼びます。
その適用分野は家庭用の照明器具、自動車の各照明、交通信号器、液晶テレビ。会社などの業務用、劇場、応用民生品(LEDツリー他)など多岐にわたります。
LEDの歴史
赤色LEDと黄緑色LEDは1960年代に開発されました。一方エネルギーが大きい青色は実用的な高い輝度を実現することが難しいなど幾つかの課題がありましたが、ノーベル賞を受賞された中村修二教授により、高輝度青色LEDの実現によって、平成5年に一気にLED電球が実用化されました。
以後、現在まで、高輝度化(発光効率UP)が開発課題でしたが、ようやく通常の照明器具と肩を並べるようになりました。残りの課題はさらなるコストダウンと高輝度化です。
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メリット・デメリット
それではLEDのメリット、デメリットを簡単に見ていきましょう。
メリット
LEDの寿命は白熱電球の30〜40倍!蛍光灯の3〜4倍近くで、なんと約4〜6万時間と長く、1日10時間の使用で10年以上もちます。
消費電力が白熱電球に比べ低消費電力です。
トイレなど頻繁にON-OFFしても白熱電球のようにフィラメントがないので従来照明に比べ電気の切り替えに強いです。
ほとんど発熱しないので、安全性が高くお子様がいるご家庭にお勧めです。
虫が寄ってこない!!虫が照明に寄ってくるのは紫外線が含まれているからです。LEDは紫外線をほとんど含まないため屋外での使用や、虫の死骸で照明が汚れることもありません。
デメリット
蛍光灯に比べシーリングタイプLEDは価格が高いです。白熱電球の5倍、蛍光灯の2倍程度です。
照明との互換性!メーカーによって微妙ではありますが、大きさや形が異なります。購入する際は現在使用している電球をお店に持って行き、相談されるといいでしょう。
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LEDの実際の節電効果
実際の電気代を比較してみました。
LEDを使用した場合
1ヶ月:75円 1年間:900円
電球型蛍光灯を使用した場合
1ヶ月:90円 1年間:1080円
白熱電球を使用した場合
1ヶ月:405円 1年間:4860円
1kWhあたり25円、1日10時間使用、消費電力をそれぞれLED:10W、電球型蛍光灯:12W、白熱電球:54Wとして計算しています。
比較まとめ
全て白熱色60W相当タイプを1日10時間使用したことを想定しました。
まとめ
10年間の総コストで比較するとLEDは白熱電球より約5倍、上記の条件では43,400円もお得ということになる。電球型蛍光灯と比較するとその差は少ないように感じるかもしれないが、これは照明器具1個を置き換えた場合の想定であり、家庭ではもちろん、オフィスや大型店舗、工場、商業施設、劇場など多くの本数の照明器具を使用するところは、節電効果は大きくなってくるでしょう。以上のことから白熱電球を使っている場合は早急に!電球型蛍光灯を使っている場合も切り替え時にはLED照明をお勧めにします。