原発の事故以降、休止していた火力発電所を再稼働させたり、火力発電所の新設が計画されたりと、発電の中心として活躍する火力発電。
その重要性や大きさ、場所を知っている人は多いかもしれません。
しかし、実際にどのようにして発電を行っているのか把握している人は少ないのではないでしょうか。
なんとなく、燃料を燃やして電気にしているというぐらいの認識の人がほとんどだと思います。
今回は、火力発電所がどのように電気を作っているのかまとめてみたいと思います。
火力発電の基本構造
火力発電はタービンを回してそれを発電機につないで発電しています。
このタービンを回す仕組みは夜間から出る蒸気で風車を回すイメージです。
発電所ではこれを大規模にしたもので発電しているのです。
大量の燃料を燃やして大量のお湯を沸かして、大きなタービンを回すのです。
また、火力発電所では復水器と呼ばれる設備があります。
これは一度水蒸気となったお湯を再び水に戻すものです。
つまり、火力発電所では同じ水を繰り返し使っているのです。
この復水器は大量の冷水が必要となります。
そのため、直接燃料を船から補給することができ、海水を使うことのできる海岸沿いに火力発電所が建設されることが多いのです。
出所:中部電力ホームページ資料より作成
火力発電の種類
ひとくちに火力発電と言ってもいくつかの方式があります。
汽力発電
:ボイラーで発生した蒸気で発電
内燃発電
:ディーゼルエンジンなどで発電
ガスタービン発電
:燃焼ガスで発電
コンバインドサイクル発電
:ガスタービンと蒸気タービンを混合して発電
このように火力発電には大きく4つの種類があります。
現在は汽力発電が主力となっているようです。