エネルギーミックスの数値目標
経済産業省が28日、総合資源エネルギー調査会長期エネルギー見通し小委員会で、2030年に目指すエネルギーミックスの骨子案を発表しました。
電力コストの低減と、エネルギー自給率の向上を最重要とし、原子力発電(全体の25%)と水力・地熱(全体の10%)発電、
そして、火力発電(全体の25%)で全電力需要の60%を賄う骨子案です。
明確な数値目標が記載された、原子力、水力・地熱、火力以外の発電方法では、太陽光・風力・バイオマス・廃棄物による発電もこのエネルギーミックスに含まれています。
これらに関しては、挿入を検討すべきとはしつつも、使用するために大きなコストがかかるため、どの程度の発電量をエネルギーミックスへ見積もるか考慮する、としています。
エネルギーミックス達成のための方法
日本のエネルギー自給率は、全世界的に見ても非常に低い水準にあります。
震災前の20%から、現在は約6%へと下がりました。今回の骨子案ではこれを、現在の6%から25%に押し上げることを目標としています。
これらを達成するために、上記の発電量の目標に加え、日本全体で2010年度比20%の省エネ目標も据えている。
全社の目標を達成するためには、再生エネルギーと原発の最大原利用、後者の目標達成のためにはICTを利用した省電力対策が必要不可欠です。
これらの方法を用いて、今後政府はエネルギーミックスの目標を達成していくものと思われます。
まとめ
経済産業省としては、電力コストの低減・エネルギー自給率の上昇を目標に据えているため、ベースロード電源を中心にエネルギーミックスを検討していくようです。
各種技術によって扱いやすくなりつつある再生可能エネルギーですが、まだまだ政府からはベースロード電源としては考えられていないようです。
参考:http://www.enecho.meti.go.jp/committee/council/basic_policy_subcommittee/mitoshi/007/pdf/007_11.pdf