以前は贅沢品、高級家電というイメージもあった食器洗浄機ですが、現在は安価なモデルなどが出てきたこともあり、家庭への普及が進んでいます。
食洗機の機能のメインは、もちろん洗浄(洗い+すすぎ)。しかし、使用時のコストを考える上では、「乾かす」という機能が実は重要なのです。
そこで今回は、食洗機の乾燥モードにかかる電気代について説明します。
電気代の半分以上は「乾燥」にかかっている!
省エネモードを搭載した、ある食器洗い乾燥機を例にご紹介します。洗浄〜乾燥までフル使用した場合を仮定すると、全体でかかる電気代はおよそ23円です。
このうち、なんと60%以上に当たる約14円が、食器洗浄後に行う乾燥のためのもの。乾燥モードは、庫内を加熱し、温風を送り込む作業。電気を使って熱を起こすのには、思った以上にコストがかかるのです。
また、稼働時間も、半分以上の1時間30分が乾燥のために充てられています。「食器洗いがなかなか終わらないな」と思っていても、実は乾燥に時間がかかっているだけかもしれません。
乾燥モードは短時間で切り上げ、仕上げは庫内開放で自然乾燥
この電気代を節約するには、乾燥モードを短く設定するか、場合によっては止めてしまうことが一番です。
食器洗浄後に食洗機の蓋を開けると、きっと中から湯気が出てくるはずです。食洗機の洗浄モードでは、多くの場合、高温のお湯を使って汚れを落としていますので、庫内はかなり温かくなっています。
この熱を利用して、お皿などを自然乾燥させてしまいましょう。また、乾燥モードを使うと1時間以上の時間がかかりますので、早く済ませたい場合には、手で拭いてしまうのが一番です。
こうしたしくみを知って、賢く食洗機を活用していきましょう。
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