第3位 ウイルス
米国、ローレンス・バークレー国立研究所によってウイルスを利用した発電方法が開発されていました。
遺伝子操作したウイルスを切手大のシートに仕込み、圧力を加えることによって発電を促す仕組みです。試作されたウイルスシートが発電した電気を使って液晶のディスプレイを表示できることも実証しています。
研究チームが目を付けたのは、バクテリアのみを攻撃し人体には無害なM13バクテリオファージと呼ばれるウイルス。
ウイルスは増殖していくため、もしウイルスによる発電が安定するようになれば燃料資源の枯渇を心配することもない、無限の電力供給源が手に入ることになります。
第2位 牛
ヘルシンキのアールト大学で牛に発電用ベストをかけて発電に利用するという計画が立てられています。
牛の体温と外気との温度差を利用して発電する仕組みです。
更に、アルゼンチンでは牛のゲップからメタンガスを抽出し発電に利用する新技術が開発されています。牛1頭の1日分のゲップで、1日中冷蔵庫が使用できるほど発電が可能だそうです。
アルゼンチンは約5100万頭もの牛を飼育する牛大国ですが、同国の地球温暖化の原因ともなる温室効果ガスの排出元は30%がなんと牛のゲップによるもの。
メタンガスの温室効果は二酸化炭素の23倍、世界中で牛のゲップを発電に有効利用すれば地球温暖化も食い止めることができるかもしれません。
そんな可能性を秘めた牛が2位にランクインすることとなりました。
いよいよ次で最後。1位の発表となります。
第1位 宇宙
以前「まさに、近未来。宇宙で発電する日。」という記事でも紹介した宇宙空間にて太陽光を利用して発電を行う方法です。
宇宙空間で太陽光を利用して発電したとしても現在の技術では発電した電気を地上に送り届ける術がありません。
宇宙空間から地上まで送電線を繋ぐ訳にもいかないため、衛星軌道上に設置した施設で太陽光発電を行いその電力をマイクロ波に変換して地上の受信局へ送り、そこで電力に変換するという構想が練られているようです。
この宇宙太陽光発電はその実現難易度の高さから「馬鹿げた話だ」などと酷評されることもあります。米国の航空宇宙局、通称NASAも同プロジェクトに取り組んでいましたが財政難のためプロジェクトを中止しています。
しかし、日本は2030年度の実現に向けそのプロジェクトを推し進める姿勢を崩しません。そこには、技術大国日本の強い意志が見て取れます。
宇宙で発電なんて正に夢のような話ですね。そのスケールの大きさから、堂々の1位にランクインです。
以上、驚愕の発驚電方法トップ5でした。
上記発電方法は、現段階では革新的すぎて実用化がされていないものがほとんどですが、スマホをポケットに仕込んだウイルスで充電し家に帰れば発電用の牛がいる、いつかそんな日がやってくるのかもしれません。