食器洗浄機は、毎日の食器洗いの手間を減らしてくれて、水の節約にもなる、家事の心強い味方です。でも、いざ食洗機の導入を考えると、電気代を含めたランニングコストや、本体価格の負担が気になりますね。
たくさんの食器を洗えば、手洗いよりも光熱費が抑えられる食洗機。何年も使っていれば、やがて本体価格の元を取れる段階がくるはずですが、それは何年後のことなのでしょうか?手洗いと食洗機、それぞれの費用を元に計算してみました。
1日当たり、光熱費の節約分は数十円
ではまず、手洗いと食洗機にかかる、1日当たりの光熱費を計算します。手洗いなら10分かかる(拭き取り・乾燥の時間は含めない)量の洗い物を、1日に2回、食洗機で洗浄し、乾燥まで行うとします。
手洗いの場合の1日の光熱費は、概算で以下のようになります。
(1)水道代:20円 ※1立方メートル当たり150円と計算
(2)給湯費:都市ガス45円、プロパンガス90円
※1立方メートル当たり150円(都市ガス)、300円(プロパンガス)と計算
都市ガス家庭では65円、プロパンガス家庭では110円が、1日の合計コストです。
一方、食洗機の光熱費は、
(2)水道代:3円
(2)電気代:46円※1kWh当たり23円、洗浄〜乾燥までフル使用と仮定で、合わせて49円です。
1日当たりの手洗いとの差額を見てみると、都市ガスでは16円、プロパンガス家庭では61円のコスト節約になっています。
プロパンガス世帯なら、約2年3ヶ月で「元が取れる」計算に
食洗機の本体価格を1日当たりの節約金額で割ると、「節約分が本体価格を上回る=本体価格の元を取れる」という時期がわかります。売れ筋の食器洗浄機の値段は、5万円程度の価格帯のものが多いようです。
計算してみると、都市ガス世帯の場合、元を取れるのは約8年半後。その前に食洗機買い替えのタイミングが来てしまうと、コスト面ではマイナスかもしれません。一方、プロパンガス世帯の場合には、約2年3ヶ月で元が取れる計算です。給湯費がかさむプロパンガス利用の家庭では、積極的に食洗機導入を検討しても良いかもしれませんね。