最終的に一般家庭やオフィスビル、店舗に電気を届ける際に使用される配電線。
電力自由化後も今と同じ一般電気事業者の管理のもとで運用されることが決まっています。
一般的に電線と言えばこの配電線を指すことも多いですね。
今回はそんな配電線の仕組みについてまとめてみたいと思います。
配電線の種類
送電線と同じく配電線にもいくつかの種類があります。
架空配電線と地中配電線です。
その名の通り頭上を通る配電線と地下を通る配電線です。
現在、日本ではまだまだ架空配電線が一般的ですね。
架空配電線
電柱によって支えられ、配電を行う配電線です。
この電柱は正式には「配電柱」と言われます。
日本中に3000万本以上ある電柱。
実は3種類の電気を流すことが可能となっています。
特別高圧(2万2千V)、高圧(6,600V)、低圧(100/200V)の3種類の電圧の配電線を同時に支えています。
配電柱にもがいしはきちんとついていて安全性が確保されています。
地中配電線
近年配電線を地下に埋めようとする動きが活発になっています。
ヨーロッパやアメリカの大都市では一般的となっている地中配電線も日本ではまだまだ一部にとどまっています。
景観をきれいに保ったり、配電線の切断による感電を防いだりとメリットは多数あります。
しかし、地中化に多額の費用が必要となったり、保守点検が困難になったりと障壁も多いようです。
配電線を地中に埋める動きはどんどん勢いを増しています。
将来配電線を見たことがない人が出てくるかも知れませんね。
参照元:http://www.tepco.co.jp/solution/power_equipment/distribution/index-j.html