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沸騰したお湯を作る時、恐らくほとんどの皆さんが電気ポットか電気ケトル、どちらかに頼られていると思います。
やかんで沸騰させるより手間もなく時間もかからないので便利ですよね。
今回はそんな両者の電気代にスポットを当ててみました。一体どちらがお得なのでしょうか?それでは早速それぞれの電気代を算出していきましょう。
電気ポットの電気代
一般的な電気ポットを想定し以下の条件で1ヵ月使用した場合の電気代を算出します。
電気ポット容量:2L
沸騰時消費電力:1000W
保温時消費電力:35W
電気料金:25円/kWh
使用条件:朝(AM7:00)に2Lを沸騰させ夜(PM7:00)まで保温する
沸騰時間:15分
それでは電気代を計算してみましょう。
沸騰にかかる電気代は1000W×0.25時間(15分)×30日=7500W=7.5kWh
7.5kWh×25円=約187円
保温にかかる電気代は35W×11.75時間×30日=12337.5W=12.3375kWh
12.3375kWh×25円=約308円
187円+308円=495円
上記の条件で電気ポットを一ヵ月使用した場合の電気代は495円になりました
電気ケトルの電気代
引き続き、一般的な電気ケトルを想定し以下の条件で電気代を算出します。電気ケトルは電気ポットに比べ至ってシンプルです。
電気ケトル容量:500ml
沸騰時消費電力:1000W
沸騰時間:3分
保温時消費電力:なし
電気料金:25円/kWh
使用条件:電気ポットの容量2Lに合わせ、1日に4回使用する
電気ケトルが電力を消費するのは沸騰させている間だけです。つまり1日の間で、3分×4回の合計12分ということになります。
1000W×0.2時間(12分)×30日=6000W=6kWh
6kWh×25円=150円
上記の条件で電気ケトルを一ヵ月使用した場合の電気代は150円です
電気ポットの電気代は電気ケトルの3倍以上という結果になりました。電気代を節約したい!という方は電気ケトルに乗り換えるとお手軽に節約出来ますね。
次に、ケトルとポットのメリットをそれぞれみてみましょう。
電気ポットのメリットは?
電気ポットには湯沸かし機能の他に保温機能が備わっているため、一度に大量のお湯を沸かしても冷める心配はなく、いつでも好きなときに熱いお湯を使用することが可能です。
また温度調節機能も備わっており、一定の温度にお湯を保っておくことができるという長所もあります。
その反面、保温のために電力を消費するので電気代が電気ケトルと比べてかかってしまうという弱点も存在しています。
電気ケトルのメリットは?
一方、電気ケトルには湯沸し機能はあるものの保温機能は備わっていません。
そのため、基本的に沸かしたお湯はその都度使い切る形となります。
電気ポットのように細かい温度調節を行うことはできずお湯を使用する度に沸かさなくてはなりませんが、保温のための電力は必要ありません。
そのため電気代は結果的に安く済むので、毎日少量のお湯しか使わない方はこちらを使ったほうが経済的です。
このように電気ポットと電気ケトルには大きな違いがあり、それぞれ活躍できる環境が異なっているのです。
購入の際はご家庭のお湯の使用量や生活習慣を念頭に置いて検討すると良いでしょう。
では、電気ポットと電気ケトルの電気代を比較し、家庭の人数やライフスタイルによって、どちらを使う方がお得なのでしょうか。
沸かすのが専門の電気ケトル、保温もこなすのが電気ポット
電気ケトルは、「ケトル=やかん」の名の通り、お湯を沸かすことに特化した家電です。カップ1杯〜数杯のお湯を、1分前後の短い時間で沸騰させることができます。
一方、電気ポットは「ポット=容器」という意味があるように、沸騰したお湯を熱いままとっておくことができるもの。一度沸かしたお湯を保温し、数時間後に使うことができます。
1日に1回、少量を使うなら電気ケトルを
では、電気ケトルを使った方がお得、というのはどんな家庭でしょうか?
電気ポットは、たっぷりのお湯を沸かして保温しておくことができますが、「たくさんのお湯は使わない」、「沸かしたらすぐ使ってしまう」という場合には、この機能は特に必要ありません。
それどころか、沸かした後のお湯を使わないまま保温モードで放置してしまい、余計な電気代がかかることになりかねません。
また、電気ポットは電気ケトルより大容量になっていることが多いため、少量のお湯を沸かす場合にはロスも増えてしまいます。
「お湯を使うのは1日に1回でOK」、「一度にカップ1、2杯分しか使わない」という家庭の場合には、シンプルな電気ケトルを使うのがオススメです。
以上ケトルとポットを電気代、特徴によって比較してみました!是非参考にしてみてください。