電気使用量単価で比較する
電気使用量単価が高いのか安いのか、すぐに判断するのは非常に難しいと思います。
「1段階料金が19.43円です」と言われてもはたしてそれが高いのか安いのかわかりません。
そこで、ここでは、最もベーシックなプランの全国平均をだし判断基準となる数字をお教えしたいと思います。
全国の平均の電気料金単価とは?
全国の一般電気事業者10社の最もベーシックなプラン(従量電灯Bや従量電灯A)の電気使用量単価の平均を算出しました。
その結果、1段料金の平均は20.22円/kWh・2段料金の平均26.12円/kWh・3段料金の平均は29.10円/kWhとなりました。
つまりそれぞれの段階で、この基準より高いか安いかでそのプランが安いのか高いのか判断でます。
新電力プランと平均を比較
さっそく、上の全国平均と新電力の電気プランを比較してみます。
ENEOSでんきを例に考えてみましょう。
このようにENEOSでんきの電気使用量単価は
- 1段階:20.76円/kWh
- 2段階:23.26円/kWh
- 3段階:25.57円/kWh
となっています。
全国平均の値と比較すると、1段階はほぼ平均の値、2段階・3段階は割安となっています。
つまり電気を多く使う人はおトクになるプランです。
一方で、少ししか電気を使わない人は今のまま一般電気事業者のベーシックなプランを使った方がおトクになります。
ここで、ひとつ注意しておきたいのが、段階料金の区切りは電力会社が自由に決めるということです。
一般電気事業者では、0~120kWh・120~300kWh・それ以上となっています。
例に出したENEOSでんきもこのパターンです。
しかし、新電力の中には0~140kWh・140~320kWh・それ以上といったように変則的な段階にしているものもあります。
ちょうど境目あたりの電気使用量の方は注意する必要があります。
次のページではポイントの3つ目「割引・サービスで比較」と4つ目「こだわりで比較」を解説します。
新電力は様々な割引やサービスを展開しています。
セット割や長期契約割引・ポイントサービスなどです。
具体的にどのようなものがあるのか、またどうやって選ぶのか考えてみましょう。