家庭での湯沸かしに活躍する2つの家電、電気ポットと電気ケトル。経済面から考えると、電気ポットには「本体が丈夫で長持ち」、電気ケトルには「本体が安い」、「保温しない分、電気代が少なめ」といったそれぞれの利点があります。では、数年単位の長い目で見てみると、電気ポットと電気ケトルではどちらがお得なのでしょうか?様々なコストを考慮して比較してみました。
比較の条件はこちら
比較の際に考慮するのは、以下の費用となります。電気ケトルには保温機能がなく、電動での給湯も行いませんので、考える電気代は湯沸かしのみです。
A)電気ポット:本体代+電気代(湯沸かし、保温、給湯)
B)電気ケトル:本体代+電気代(湯沸かしのみ)
本体価格は電気ポット6,000円、電気ケトル4,000円とします。
電気料金は、1kWh=25円の基準で計算します。毎日、電気ポットでは2リットルを15分かけて沸かし、その後16時間保温。電気ケトルでは1リットルの湯沸かし(5分)を、2回行うとします。
また、長期的に見た場合、買い換えのコストも問題になってきます。電気ポットは、5年以上使えることが多い、耐久性の良い家電です。一方、電気ケトルの寿命は、海外有名メーカーのもので1年半から2年程度の例が多いようです。比較の際は、寿命をそれぞれ5年、2年とします。
電気ポットで長時間保温するよりは、買い換えしても電気ケトルがお得
両者の1日の電気代は以下のようになります。
A)電気ポット(消費電力:沸騰時700W、保温時35W):18.4円
B)電気ケトル(消費電力:沸騰時1250W):2.6円
電気ポットは本体代も電気ケトルより高くなりますので、電気ケトルの寿命が来る2年目までは、電気ケトルを使った方がお得だということになります。
では、2年目以降はどうでしょうか?2年間の電気代を比べると、電気ケトルは電気ポットよりも約11,530円の節約になります。この差で電気ケトルが2,3台買えてしまいますので、寿命の来た電気ケトルを買い換えても、まだおつりがくるということになります。
電気ポット保温が長時間にわたるのであれば、電気ケトルでそのつど沸かし直す方法に買えた方がお得ということですね。