女性一人でも持ち運びがしやすく、室内の空気を乾燥させたり汚したりしない、という点でジワジワと人気をのばす暖房「遠赤外線ヒーター」。その暖め方の特徴を知り、賢くお得な使い方をマスターしましょう。
遠赤外線ヒーターは名脇役!?
まず初めに遠赤外線ヒーターはメインの暖房器具に添えて使う「サポート暖房」として優れています。例えばエアコンの暖房でいったんお部屋全体を暖かくし、その暖かさを持続させるために使用する、というのが王道です。遠赤外線ヒーターは、部屋の中の空気を温めるのではなく、目標となる人体に「遠赤外線」を放って、温めるという機能を持っています。エアコンで空気が暖まり、体も「十分暖かいな」と感じる頃になったら、節電モードでの運転に切り替えましょう。また最近の機種ではエアコン同様、自動で節電モードになるものもあります。
遠赤外線ヒーターの電気代
先述したように、遠赤外線ヒーターは一度部屋・人体を温めると、その後の消費電力はごく少なくて済みます。フル稼働で1時間の電気代は30円ほど、その後の節電モードでは、一時間当たりの電気代は7円ほどで維持ができます。
というわけで例えば遠赤外線ヒーターを1日10時間稼働させた場合の電気代を計算してみましょう。最初の30分に15円、あとの9.5時間を×7円で算出すると、約82円の消費となります。エアコンの消費量11円/時間と併せると、192円ほどの消費になります。これを例えば、オイルヒーターと比較すると、同じ稼働時間での電気代は約240円の消費となります。エアコン併用でも、遠赤外線ヒーターの方がはるかにお得ですね。
もちろん家電だけではなく、厚手のカーテンや断熱シートで窓からの放熱をシャットアウトし、床にカーペットなどをしけばさらに体感温度が高くなります。当然のことですが、セーターやフリースなどの暖かい衣類を何層かに重ね着すれば、暖房費もさらに抑えることができますよ。
暖房効率が下がってくるため、使う部屋を考えましょう!
また、部屋に人が出入りすることなどによって冷気が侵入すると、暖房効率が下がってしまいます。そのため、遠赤外線ヒーターの電気代を抑えるには、どのような部屋で使うかということを考慮することが必要でしょう。
当たり前ですが、多く人が出入りするような部屋で遠赤外線ヒーターを使う場合には、余分に電気代がかかります。遠赤外線ヒーターが適しているのは、人の出入りが多くない寝室などでしょう。
寝る時間に応じて運転して、運転を寝る際に止めるようにすると、しばらく暖かさがあり、電気代も抑えることができます。遠赤外線ヒーターを使用する場合には、普段からこのような電気代を抑える工夫をしましょう。