電気代0円!電気代0円オール電化住宅で毎月2万円のおこづかいも?
ホントに電気代0円?
このところ、「電気代ゼロ」のうたい文句で新しい住宅を売り出すメーカーが増えています。そのキャッチフレーズを見て「えっ、ホント」と思われる消費者も多いのではないでしょうか。住宅の内容をよく読むと、確かに、「電気代ゼロ」は可能ですが、そのためにある程度の設備コストがかかることは確かです。しかし、将来的には、そうした住宅が普及することは間違いないようです。
電気代0円の仕組み
光熱費ゼロの住宅の基本は、住宅の省エネを徹底的に進め、その上で、太陽光発電や燃料電池などのエネルギー創出装置によって、トータルとして、正味のエネルギー消費量をゼロにするというものです。
ある住宅メーカーの例では、木質系戸建住宅に太陽光発電システムが標準搭載されています。太陽光発電の規模も、一般的な家庭用システムの3kWに比べ、大型の4.3kWシステムとなっています。太陽光発電システムだけでなく、IH(電磁誘導加熱)クッキングヒーターやエコキュート(家庭用の自然冷媒ヒートポンプ式給湯機)を設置するなど、住宅全体をオール電化仕様としています。また、全窓に高断熱・高遮熱のペアガラスを使用し、さらに吹き抜けから二階トップライト(天窓)に効率良く排熱するデザインを採用するなど、エネルギー効率を大幅に向上させた仕様となっています。その結果、この住宅では、年間の電気代がゼロになるとの試算結果が出されています。
余った電気を売る
試算の前提として、4人家族で電気を使用し、余った電気は電力会社に売却します。
同社独自のシミュレーションでは、太陽光発電システムとオール電化仕様により、年間消費電力の57%を自家発電で賄うことが可能で、年間の売電と買電との差額は、差し引き売電の方が2.3万円ほど上回るとされています。電気を自家発電で賄ったうえ、少しおつりがくるというわけです。
余った電気を蓄えておく
別の住宅メーカーでは、通気性と断熱性に優れた新建材の外壁を使い、太陽光発電には蓄電池を標準搭載しています。それにより、太陽光発電で発電された電気のうち余った分を蓄電池に蓄え、雨や曇りなどで発電できない日に、それを使います。家は省エネ性能に優れているので、エアコンなどの電気消費量はそれほど多くはありません。蓄電池は今のところ高額ですが、今後、技術革新によって価格低下が期待されています。そうなると、太陽光発電や燃料電池などの発電装置で、家庭で消費するエネルギーを賄えるようになるかもしれません。
電気の自給自足で電気代0円の時代も遠くないです。
様々な機器メーカーや住宅メーカーが押しているポイントなので一度話を聞いてみると面白いかもしれません。