東京ガス契約10万件突破!
東京ガスの電力契約申し込み件数が10万件を突破しました。4月からの電力小売り全面自由化に控えて、1月から受付を開始していた東京ガスでしたが、1月末には1万1000件の契約しか取れていませんでした。では、なぜ東京ガスはこの2ヶ月で10万件以上もの契約を勝ち取ることができたのでしょうか。
電気料金の値下げを発表
東京ガスは1月末の契約件数をみて、2月1日に電気料金の値下げに踏み切りました。
値下げに踏み切った理由はそれだけではありません。東京ガスはどこよりも早く料金の発表をして顧客獲得に急ぎました。それが裏目に出たのです。東京ガスに続いて東京電力が新プランを発表しました。その東京電力の新プランが東京ガスよりも安く設定されており、2つを比較したときに東京ガスのプランが割高に見えてしまったのです。
そして2月1日に新しく発表されたのが以下の料金設定のプランです。改定前のものと比べてみました。
基本料金 | 改定前 | 改定後 | 差異 |
30A | 907.20円 | 842.40円 | ▲64.80円 |
40A | 1209.60円 | 1123.20円 | ▲86.40円 |
50A | 1512.00円 | 1404.00円 | ▲108.00円 |
60A | 1814.40円 | 1684.80円 | ▲129.60円 |
電力量料金 | 改定前 | 改定後 | 差異 |
第1段階料金(~140kWh) | 23.24円 | 23.24円 | ▲0.00円 |
第2段階料金(140kWh~350kWh) | 23.89円 | 23.45円 | ▲0.98円 |
第3段階料金(350kWh~を超える) | 29.12円 | 25.93円 | ▲3.19円 |
東京電力のプランと比較してみても、東京ガスの第3段階料金の設定がかなり割安に設定されています。
東京ガスの強み
3月14日時点で11万8000件の契約を勝ち取った東京ガスですが、強みはいったいなんなのでしょうか。
まず挙げられるのは、割安な料金設定。東京電力よりも全体的に割安に設定されている東京ガスの改定後のプランは、消費者からみても契約に踏み切る大きな要因とならざるを得ません。そして次に、これまで築き上げてきたガスブランドの信頼性です。ガスを東京ガスで契約しているから電力も東京ガスにと考える消費者も少なくないようです。もともと東京ガスでガスの契約をしていた方は、東京電力から東京ガスに乗り換えるきっかけがつかみやすいんではないかというところも東京ガスの狙いでした。
東京ガスの今後のさらなる料金変更の発表はありませんが、顧客の電力自由化への意識の高まりにより、さらなる顧客獲得が予想されるでしょう。