電力自由化を主な背景として、特定規模電気事業者への登録が相次いでいます。
2014年4月25日時点では206社の登録であったのに対して、2015年5月21日時点で663社まで増加しました。
みなさんが興味を持つと思われる2つの切り口から見ていきたいと思います。
地域別でみた新規参入業者
本社所在地を都道府 県別に見ると、「東京都」(219 社、構成比 33.5%)が最多となった。 2 位は「愛知県」で 44 社(構成比 6.7%)。3 位は「大阪府」で 41 社(同 6.3%)、4 位は「福岡県」となりました。全国的に参入している新電力会社は増加しているようですが、特に大都市周辺に集中しているようです。大都市周辺にお住いの消費者の方は地方の方よりも一足先に電力自由化のメリットを受けることになりそうですね。
年間売上高別
数値が出ているものを年売上高別に見ると、「1 億円以上 10 億円 未満」(141 社、構成比 21.6%)が1位。次いで「10 億円以上 100 億円未満」(139 社、同 21.3%)、「100 億円以上 1000 億円未満」(74 社、同 11.3%)が続きました。年売上高が 10 億円以上の企業は 261 社(同 39.9%)となり、全体の約 4 割を占めています。 一方、帝国データバンクでは設立から日が浅く営業実績がない、または、 事業実態が判然としない企業を「未詳」という項目で表しています。これらの企業は 209 社(構成比 32.0%)となり、全体の 3 割強を占めました。
今回の調査結果のまとめ
このデータをみると、年間売上高10億円以上の企業が4割以上を占める一方で、営業実績がないなどの理由で帝国データバンクが売上高を把握できなかった企業が全体の3割存在します。つまり、電力自由化の波に乗り、電気業界に参入してきたであろうベンチャー企業等の比較的小さな新電力会社が全体の3割を占めているということです。しかし、登録社数が増加した一方で、2015年3月時点で「特定規模電気事業者」として電力販売実績がある企業は71社にとどまっており(資源エネルギー庁調べ)、届け出を行った企業の大半は登録したものの新電力会社として稼働していないようです。電力を販売した実績があり、安心できる新電力会社から電気を買いたいという方は購入前に購入先企業を調べるなどするのが無難ですね。
参考:http://www.tdb.co.jp/report/watching/press/pdf/p150504.pdf http://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1506/02/news093.html
参考:http://www.tdb.co.jp/report/watching/press/pdf/p150504.pdf http://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1506/02/news093.html