夏が終わり、秋が深まってきました。これから日に日に気温が下がっていき、肌寒くなっていきますね。冬は暖房器具をフル稼働させる家庭も多いと思いますが、今回はその暖房器具の中でも床暖房の電気代に関して皆さんに紹介していきたいと思います。
床暖房の仕組み
床暖房は大きく分けると電気式と温水式の2種類あり、電気式は無論電気を、温水式はガス温水式床暖房とも言われている通り、ガスを使用しています。
今回は電気式床暖房について皆さんに紹介したいと思います。
電気式床暖房は、床下に電熱線ヒーターを組み込んだパネルを設置し、そのヒーターが発熱することで、床面の温度を約30℃程度まで高めることができます。
エアコンが送風している空気は40℃から50℃ですが、床暖房のほうが暖かく感じるのは空気よりも床面(木材)のほうが熱伝導率は高いからです。
・床暖房はエアコンよりも効率がいいの?
ここまでの話だと電気式床暖房が非常に効率がいいという風に聞こえると思いますが、実際はそんなことはありません。
電気式床暖房の発熱源である電熱線ヒーターの効率はエアコンの発熱源に比べると1/4~1/5程度しかないのです。なので、エアコンではなく電気式床暖房を暖房として使用すると、圧倒的にエアコンを使う場合よりも電気代が高くなってしまうのです。
床暖房の電気代
実際に床暖房だけで暖を取り、一か月の間、毎日稼働させると電気代がそれだけで41000円になってしまうらしいので、そんな愚かなことは間違いなくしないほうがいいでしょう。
室温がエアコンで20℃に保たれている部屋で使用した場合、電気式床暖房の電気代はいくらなのでしょうか?
リビングサイズ(10畳)、1日8時間使用、年間165日使用、新電力料金目安単価27円/kWhの条件で計算してみると、一か月に約7300円と出ました。
1か月に電気代が7300円……。
これでも少し高いと思ってしまいますね。
部材費は70万円弱くらいが相場だそうで、なかなか高い買い物です。
電気式床暖房の設置を迷っている方は是非参考にしてください。