島根県 江津市で日本最大級のバイオマス発電所完成。林業再興目指す。
今まで何度か地域ごとのエネルギー事業を紹介させていただきました。
電力自由化の波に乗って、現在も多くの自治体がエネルギー関連事業に乗り出しています。
今回紹介させていただくのは、そんな自治体の一つ、島根県の江津市です。
豊富な水と温暖な気候から、市の面積の8割近くを森林が占める土地です。
この森林の資源を利用して、「江津バイオマス発電所」が、7/1から運転を開始します。
発電能力は木質バイオマスでは最大級の12.7MW(メガワット)です。
年間の発電量は8600万kWhを見込んでいて、一般家庭の使用量(年間3600kWh)に換算すると2万4000世帯分になります。
江津市の総世帯数(1万1500世帯)の2倍以上の規模になります。
発電以外でも、バイオマスの燃料を利用して市内の熱エネルギー供給源にする模様です。
今回の、江津市の発電所は豊田通商グループのエネ・ビジョンが2年間かけて建設した。
総投資額は50億円で、発電した電力(送電時10.8MW)は固定価格買取制度を通じて全量を中国電力に売電することが決まっています。
江津市では2010年に策定した「江津市バイオマスタウン構想」のもと、地域ぐるみで木質バイオマスの有効活用を推進してきました。
バイオマス発電所の稼働は重要な成果で、地域の林業を活性化させる取り組みとして期待は大きいです。
また、島根県ではバイオマス以外でも中国ウィンドエナジー㈱が風力発電に取り組んでいます。
島根県が再生可能エネルギー先進県になる日も近いかもしれません。
参考:http://www.city.gotsu.lg.jp/files/20100331112426.doc
http://www.city.gotsu.lg.jp/files/20100331115800.pdf
http://www.city.gotsu.lg.jp/files/20100331115653.pdf