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電力を統括する国の機関は経済産業省です。実質的に新電力を管理するのは経済産業省内の資源エネルギー庁になります。
資源エネルギー庁への登録は義務として課せられており、現在でも新電力としての登録を受け付けています。
それに加えて、新電力として営業を始める際には電力広域的運営推進機関への登録も義務づけられています。
新電力としての登録の手続きに関して詳しくは、「新電力として事業を始める時に必要な手続き」をご覧ください。
今回はそんな全国的な機関ではなく、大阪独自の取り組みについて特集します。
大阪電力選べる環境づくり協議会が設立された!
2014年4月1日付けで大阪電力選べる環境づくり協議会が設立されました。
設立当初としては、電気を消費する大阪の事業者が効率的で安い電気の購入ができる環境づくりを目指すとしています。
新電力10社と大阪府が共同で立ち上げた機関です。そのため、対象となる事業者も大阪府内と限定されています。
官民共同でこのような機関を設立した例はなく、新たな取り組みとして注目されています。
大阪電力選べる環境づくり協議会に参加する新電力は?
2014年4月1日の設立時点では小売電力自由化が計画段階であった事などもあり、対象は「事業者」と限定されていました。
しかし、2015年に入り電力自由化が現実のものとして具体化されていったのに伴いこの大阪電力選べる環境づくり協議会の色合いも小売を見据えた体制へと移行していっています。
その過程で2015年4月には新たに3社が加わりました。では、この大阪電力選べる環境づくり協議会に参加している新電力はどの会社なのでしょうか。
SBパワー株式会社
株式会社エナリス
株式会社エヌパワー
エネサーブ株式会社
株式会社エネット
オリックス株式会社
兼松株式会社
テス・エンジニアリング株式会社
日本アルファ電力株式会社
日本ロジテック協同組合
出光グリーンパワー株式会社
伊藤忠ネクサス株式会社
株式会社コンシェルジュ
この13社が現在加盟しています。(加盟年度順です)
大阪電力選べる環境づくり協議会の見据えるもの
大阪電力選べる環境づくり協議会は現在、電気を消費する事業者向けの説明会や加盟新電力による比較検討会、電力自由化の広報活動を主に行っています。
今は、事業者向けの高圧電力のみが自由化されているので、この枠の中での活動になっているようです。
2016年の小売自由化以降は活動の幅も広がっていくことでしょう。
実際、公式ページでも、小売に向けての広報活動は行っています。
今後は、加盟する新電力の数も増えていくことでしょう。
地域限定の取り組みなので、よりライフスタイルにあった電力を選ぶ手助けになるかも知れません。
このような取り組みが全国的に広がっていけば、電力会社の乗換を検討する人の割合も増えていくかも知れませんね。
⇒大阪電力選べる環境づくり協議会の公式ページ:http://www.pref.osaka.lg.jp/jigyochosei/daidenkyo/