地球温暖化が世界各国で議論され始めたころから、日本でも再生可能エネルギーを利用し、CO2の排出量を下げようという試みや、議論が活発化しています。しかし、2007年と比べると排出量は減少したものの、依然として日本は多くのCO2を排出しています。日本の場合4割が発電によって作り出されています。この状況を見ると、CO2の削減を発電部門で行うことが今後重要になりそうですね。そんな日本のお手本となるだろう国、アイスランドを紹介します。
アイスランドの発電
アイスランドでの発電に係るCO2の排出は0
アイスランドの電源構成は、水力発電と地熱発電で構成されています。
つまり、火力発電が一切使われておらず、発電で排出しているCO2はゼロです。
電源構成割合はそれぞれ、72.7%(水力発電)、27.3%(地熱発電)で、発電量は4697GWh、12510GWhとなっています。
日本にもある地熱という資源を利用。
発電量としては、水力発電のほうが圧倒的に多くはありますが、ここで注目すべきは地熱発電です。
アイスランドには活火山が多く、地熱活動も非常に盛んであり、この点で非常に日本に似通っています。
また、同国は世界初の地熱発電の方法を研究しており、今後も地熱発電の電力量は増加していくことが見込まれます。
まとめ
・発電に係るCO2の排出量が0である
・地熱という日本に存在する資源を利用している
という以上2点から、アイスランドの地熱発電の方法から日本が学べる点は数多く存在するものと思われます。
今後、電力自由化によって地熱を利用して発電を行う企業が増えてくれば、日本ではあまり利用されていない電源(※1)を利用し、よりCO2 の排出量を抑えることが可能になるかもしれません。
※1
2012年付の資料によると、地熱による発電量は日本全体で0.3%に留まっている。
参考:http://www.mizuho-ir.co.jp/publication/contribution/2013/nikkeiecology01.html