3・11により原子力発電が稼働していない中、現在日本で注目を浴びているのが、再生可能エネルギーです。再エネとも呼ばれている、この単語をみなさん1度は聞いたことがあるとは思いますが、具体的に「再生可能エネルギー」とは何なのか、またなぜ今こんなにも注目されているのか、というのを詳しく説明したいと思います。
再生可能エネルギーに期待するもの
現在日本の主要なエネルギー源である石油・石炭などの化石燃料は限りがあるエネルギー資源です。またそのほとんどを海外に依存しています。一方、近年、新興国の経済発展などを背景として、世界的にエネルギーの需要が拡大しており、さらに化石燃料の利用に伴って発生する温室効果ガスを削減することが重要な課題となっています。このような状況の中、エネルギーを安定的かつ適切に供給するためには資源の枯渇の恐れが少なく、環境への負荷が少ない太陽光やバイオマスといった再生可能エネルギーの導入を一層進めることが必要です。
また再生可能エネルギーの導入拡大により、環境関連産業の育成や雇用の創出といった経済対策としての効果も期待されます。
再生可能エネルギーとは
これに対し、太陽光や太陽熱、水力、風力、バイオマス、地熱などのエネルギーは、1度利用しても比較的短期間に再生が可能であり、資源が枯渇しないエネルギーです。これらを「再生可能エネルギー」と言います。既存の主要なエネルギー源に代わるクリーンなエネルギーとして、政府はさらなる導入、普及を促進します。
しかし再生可能エネルギーの導入については、設備の価格が高く、日照時間等の自然状況に左右されるなどの理由から利用率が低い等の課題があるため、既存のエネルギーと比較すると、
発電コストが高くなってしまいます。また休日など需要の少ない時期に余剰電力が発生したり、天候などの影響で出力が大きく変動し、電力の安定供給に問題が生じる可能性があります。そのための対策としては、太陽光発電については、家庭や事業所等において、余剰電力を電力会社が買い取ることを義務付けました。
さらに再生可能エネルギー等で作られた電気を蓄え、安定的供給するための蓄電池の導入に関するコスト削減や性能向上等のための研究開発にも積極的に取り組んでいます。
再生可能エネルギーについてまとめているサイトが多くあります。
併せてご確認下さい。
なっとく!経済産業省資源エネルギー庁 再生可能エネルギー
トクする電気 再生エネルギーとは