突発的停電に備えよう
東日本大震災では、地震の夜突然の停電と、大規模停電回避のための計画停電と言う2種類の停電がありました。日本列島全体が地震活動期に入ったともいわれる今日、この2種類の停電に対する備えをしておくことは欠かせません。
オフィス内で実際に停電となった場合このようなことが起こると予想されます。
◆照明・空調・換気・エレベーターが停止する
多くのオフィスビルでは、突発停電の際、非常用自家発電機が作動するため、避難誘導等など防災上必要不可欠な電源は確保できるようになっています。
数時間を超える停電ならない限りはオフィス内の明るさは確保できると思われますが、念のため、非常用の照明、非常用出口の確認はしておくと良いでしょう。
◆水道トイレが使用できなくなる
受水槽を利用して供水方式をとっているビルに関しては、停電が長引くと水が完全に遮断されてしまう可能性が高いです。普段からある程度の水を確保しておくことが必要となります。
◆作業中のパソコン業務の内容が失われる
この停電対策に最も効果的なのがUPS(無停電電源装置)と呼ばれるものです。
これはノートパソコンに内蔵されているバッテリーの役割をしてくれるもので、電源が失われてもこのUPSに蓄えられたバッテリーに切り替わり、急なシャットダウンを防いでくれます。
◆サーバーが冷却できなくなり、多くのシステムがダウンする
業務上の影響が大きいのは、サーバー過熱によるシステムダウンです。
外気を取り入れて冷やす方法もありますが、どこでも活用できるわけではありません。
クラウドを利用してデータを分散させておくと良いでしょう。
また、停電になったら作業中のパソコンや身近なOA機器などはすべてプラグを抜きましょう。
通電が始まった瞬間に漏電を起こし火災となる可能性もあります。
非常用階段での退出、そして帰宅時は交通機関のマヒなども考えられますので、歩きやすい靴などもオフィスに常備しておくといいでしょう。
対策を個人単位で済ませておき、突発的な停電に襲われた場合でも冷静に行動することが大切です。