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電気を考える上で、欠かせないのが停電という言葉。発展途上国では電力供給が安定していなくて、突然停電してしまうなんてこともざらにあるようです。
幸い、日本は電力供給に関して世界トップレベルの技術を持っていて、天候や人的ミスによって突発的な停電が起きてしまうことはほとんどありません。
しかし、2011年の東日本大震災、福島原発事故以降、計画停電という形で停電を経験することとなりました。
そんな、停電ですが、energy naviでもいろいろと特集してきました。
停電時のエレベーター | ||
今回は、停電した時の実用知識をまとめたいと思います。
題して、「停電で使えないもの、停電しても動くもの」です。
停電で使えないもの
冷蔵庫/エアコンなどの一般的な白物家電
デスクトップPCやプリンタなどの充電できない精密機器
照明器具
停電で使えないものは、電気を使うもので、かつ電気をためておけないものです。
これらの電化製品は停電が起きた瞬間に電源が落ちてしまい、使えなくなります。
エアコンや、照明などはそこまで大きな影響がないかもしれませんが、パソコンや冷蔵庫は電源が落ちてしまうと困るという方が多いのではないでしょうか。
ただ、最近のパソコンは電源が落ちても自動的にバックアップ機能が作動してある程度データを保持しておいてくれるものも多いようですね。
しかし、冷蔵庫はそういうわけにはいきません。冷蔵庫の中の食品が溶けてしまっては困ります。
とはいえ、一般的に半日程度の停電であれば、冷蔵庫の中身が全て腐ってしまうなんてことは起きないようです。
冷凍庫もお互いに保冷材の役割を果たして温度が急激に下がってしまうような事はないようです。
ただし、注意しなければいけないのは、停電が起きたら絶対に冷蔵庫を開けない事です。
停電しても動くもの
充電式の電子機器(スマホ・ノートパソコンなど)
ガスコンロ
トイレ
もちろん、停電してもスマホは使えます。
ただ、充電することができなくなるので、停電が長引きそうな場合には省エネモードに切り替えるなどして、できるだけ電池を持たせないといけません。
充電できるものや電池で動くものは停電しても使えます。その他に、ガスコンロやトイレは使用できます。ただ、両方とも注意点があります。
停電時でも使えるガスコンロ
電気によって加熱するIHクッキングヒーターの使用はできません。
しかし、ガスによって調理するガスコンロは基本的には使用可能です。
「基本的には」というのは、一部電気を使って着火するガスコンロがあるからです。
ガスコンロは着火する際に電気を使用しています。火をつける時の「カチカチ」という音は電気で着火している音です。
着火する一瞬だけなので、電池を使用する場合が多いのですが、一部では電気を使用している製品があります。
また、表示モニター等にも電気を使っているので、ご自宅のガスコンロが電気を使うものなのかどうか一度確認してみてください。
また、工事をすれば非常時に全てを電池に切り替えるようにすることも可能なようですので、住宅会社などに相談してみてはいかがでしょうか。
最近では停電したら通常使用できない恐れがあるトイレ
トイレは水を流すだけなので、電気は消費しません。
しかし、最近のトイレは電気を使って動くものが増えてきています。
たとえば、便座を暖める機能や自動でふたが開く機能は電気を使います。
停電時にこれらの機能が使えなくなるだけでしたら、特に問題はありませんね。
でも、最近のトイレはもっと複雑な構造になっています。
水を流す際にも電子制御がかかっていて節水や清潔を保っているものがあります。
とはいえ、それらのトイレも非常時には手動で水を流して使用することができます。
その際は、ふたを取り外したりしないと行けないので、必ず説明書を見ながら行うようにしてください。
故障の原因となる事があります。災害時には停電だけではなく、断水や下水管の損傷がある場合があります。
もし、断水や下水が損傷を受けている場合にトイレを使用すると故障につながったり、水が逆流してきたり大変危険です。
停電だけなら問題のないトイレも災害時には、良く注意して使用するようにしてください。災害の時は、避難所や公共のトイレに言った方が無難かも知れません。
いかがでしょうか。停電してもあわてずに行動することが重要です。
また、どんな機器でも平常時と違って多少の危険が伴います。これを機に停電時に備えて電化製品の使い方をおさらいしておくのも良いかもしれませんね。