中部電力と国際石油開発帝石は7月21日付けで電力販売事業において提携することを正式に発表しました。

両社はどのように提携するのでしょうか。

 

天然ガス調達において既に提携関係にある中部電力と国際石油開発帝石

現在既に、中部電力の子会社のダイヤモンドパワーと国際石油開発帝石は提携関係にあります。

今回は、天然ガス調達における提携関係をさらに拡大して電力販売分野まで提携しようとしているものです。

 

2社の提携のしかた

では、具体的にどのように提携するのでしょうか。

電力の小売販売を直接的に共同でするわけではありません。

 

 

 

国際石油開発帝石とダイヤモンドパワーが協力して都市ガス事業者向けに電力の卸売り販売を行います。

この都市ガス事業者は具体的には、北関東地域を中心とする現在国際石油開発帝石が天然ガスの卸売り関係にある都市ガス会社を想定しています。

また、ダイヤモンドパワーは電源の管理や需要監視に特化し、国際石油開発帝石は都市ガス事業者との窓口になりニーズに答えたりサービス向上を行っていく予定です。

 

首都圏進出を狙う中部電力

先日中部電力と東京電力は燃料調達において協力することが発表されました。

燃料調達と販売は別物です。中部電力が首都圏に進出してくると両社は競合になります。

今回は、そんな販売事業側での提携です。

何としても首都圏でのシェア獲得をもくろむ中部電力が国際石油開発帝石とタッグを組むことで東電の牙城を切り崩しにかかっています。

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提携 特定規模電気事業者(PPS) 電力自由化 2015-07-21