メガソーラーを設置する際には、技術的な側面と手続的な側面への対応が必要となります。
メガソーラーの設置に当たっての課題と手続き
再生可能エネルギーの1つとして太陽光発電があり、特にメガワット(MW)級の出力(MWはkWの100倍)のものは、メガソーラーと呼ばれています。
昨今の環境やエネルギー問題への意識の高まりや固定買い取り制度の導入などを背景に、電力会社や地方自治体では、メガソーラーの検討や設置が進められています。
技術的な課題
技術的な側面からは、メガソーラーの建設費用(太陽光パネル・PCS・設置架台のコストなど)や、メガソーラーの発電量の予測、運用時の維持、管理費用などの検討が必要です。
コストや設置場所
現在の太陽光パネルでメガソーラーを設置する場合、敷地が広くなる事やコストも高くなってしまうため、太陽光パネルの変換効率向上やコスト低減が期待されています。
発電量の予測
太陽光発電を電力系統に接続する場合、天候によって出力が安定しない事や、太陽光パネルの出力が直流であることによる電気の品質(電圧、周波数など)の悪化が懸念され、出力が大きくなるほどこの影響は大きくなります。そのため、メガソーラーの設置にはこれらの課題を解決する必要があります。
例えば、メガソーラーの出力を安定化するための蓄電池設置や、電気の品質を改善するために太陽光パネルと電力系統を接続するパワーコンディショナ(PCS)の改良が考えられます。しかし、蓄電池設置におけるコストの問題など、社会に広く受け入れられるにはさまざまな研究開発も必要です。
手続き的な課題
手続き的な側面からは、設置に当たって法令に基づく諸官庁への手続きや電力系統への接続に当たって電力会社への手続きなどの検討が必要となります。
メガソーラーを設置する際の参考となる『大規模太陽光発電システム導入手引書』が独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)Webサイトで公開されています。