パン屋の開業プロセス

パン屋を開業するまでの準備

場所が大事

美味しいパンと言うものは口コミで広まり遠方であってもお客が足を運んでくれるため、パン屋を開業する場合には場所を気にしなくても運営が成り立つ場合が多いのが特徴です。しかしパン屋を開業するまでの準備としては販売するパンの種類によって取得しなければいけない資格が異なってきます。最低限必要なのは食品衛生法に基づいた食品衛生許可と食品衛生責任者の設置で、これが無ければ開業することが出来ません。自分で作ったパンを販売するためには菓子製造許可が必要となり、パンやジャムといったものを作って販売するためには必ず取得しなければいけない許可となります。サンドイッチなどに関してはまた別の許可が必要となり、飲食店営業許可という許可を取得しないとサンドイッチなどは販売することが出来ません。逆に言えばサンドイッチ専門店であれば飲食店営業許可があれば可能になるわけですが、使用するパンが自家製の場合はやはり菓子製造許可が必要となるので注意が必要です。

パン屋を開業するための費用

気になるお金の話

パン屋を開業するための費用としては、自宅をパン屋に改装するのかそれとも店舗を借りて開業するのかで費用が大きく異なります。基本的に必要になるのは調理を行うための調理機材や材料を保管するための業務用冷蔵庫といった設備や水回りなどの工事費用、店舗の外装や内装工事費用などが必要となり、400万円～800万円程度の費用が必要となります。自宅を改装する場合は改装費用を抑えることも出来ますが、店舗を借りて開業する場合にはどうしても外装も内装も改装する必要があるため、費用がかさむ恐れがあります。パン屋を運営する場合のコストとしては、パンを焼く際の光熱費が最もコストとして大きなものになります。パンの原価率は30％程度ですので、残りの70％が粗利になる計算となります。しかしそこから光熱費や人件費などを差し引くと、実際に残る利益はかなり少なくなりますので、いかにパンの回転率を上げて廃棄を減らせるかがパン屋を運営していくためには重要なポイントとなります。その為リピーターを獲得することも重要となりますし、定期的にリピーターがお店に足を運んでくれれば廃棄も減りコストも下がることになるので、自分のお店の武器になるメニュー作成も重要になるでしょう。

パン屋を運営する場合の注意点

衛生面に注意

パン屋を運営する場合の注意点としては、やはり衛生面にいかに注意するかが重要になります。パンの場合季節によってはカビが発生しやすくなりますし、調理パンの場合も注意をしないと食中毒が発生してまう可能性も出てきます。それと材料である小麦粉の価格が年々上昇傾向にあるため、それを常に意識しておかないと利益が出なくなる恐れもあります。

 

開業プロセス 2016-04-22