電気料金を安くするための制度「バランシンググループ」
バランシンググループは、別名「代表契約者制度」とも呼ばれ、新電力会社としても、消費者としても、電力コストが低下させることができる頼りになる制度です。
インバランス料金の削減
バランシンググループの存在意義は、インバランス料金を削減することです。
インバランス料金とは
電気はその物理的な性質から発生と消費が同時にかつ同量に行われる必要性があります。
そのためわが国では、PPS(新電力会社)に30分単位で電力需給を一致させることが義務付けられています。電力不足が発生してしまい、電力を補給してもらう際に、一般電気事業者(東京電力、関西電力など)へと払う料金をインバランス料金と呼びます。この料金は通常の2,3倍高い値段が設定されているため、インバランス料金を削減することは、新電力の負担が減り、消費者に低価格で電力を利用できることにつながります。
このインバランス料金を防ぐバランシンググループには3者が関係します。
バランシンググループの関係者
新電力の集合体
新電力会社のグループです。
グループ内で代表を設け、グループで一体となり一括で送配電会社とのやり取りを行います。こうしてグループの中で電力供給不足が起きそうなとき、互いに電力を補完しあうことで一般電気事業者に対してインバランス料金を払うことを避けます。バランシンググループと送配電会社間のやり取りは単純なものではなく、代表会社にとっては事務作業や組織統治などの負担が増えます。このデメリットを解消するのが、次に紹介するバランシング会社です。
バランシング会社
新電力会社内で行いづらい、代表会社と送配電会社間の事務処理代行や、新電力会社の集合体そのものを組成する補助を行います。
従来は存在しなかったバランシンググループゆえの課題を解決してくれる企業です。
送配電会社
新電力会社の集合体が作った電気を消費者に送電する役目を担います。
また、バランシンググループと送配電サービスの料金、契約などのやり取りを行います。
まとめ
複数の新電力会社がグループとなり、インバランス料金を減らすことを目標としたバランシンググループ。
新電力会社としても、消費者としても、電力コストが低下させることができる頼りになる制度です。電力自由化によって、消費者が低価格な電力供給を受けられる一因にもなると思われます。
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合わせて今後電力市場でも行われるであろう、ホワイトラベル、クロスセルなどの販売手法についてもご覧ください。
送配電会社のこれからについてはこちら「改正事業法成立。発送電分離の今後について」をご覧ください。
参考:http://power-sharing.co.jp/service/balancing-group/