スマートコミュニティ実現に向けた提携
スマートコミュニティ実現にむけた、官と民の垣根や国境を越えた提携が、日本だけではなく世界の国々で進められています。
提携の重要性
各国とも、自国の企業の優位性や市場の確保を図ろうとしている中で、単独でスマートコミュニティを広めることは難しく、
各国のアライアンス組織と連携を図り、情報の連携・継続的なパイプを構築し、グローバル化の基盤を準備しておくことが、世界市場を見据えたうえでもとても重要な活動となります。
JSCAとは
世界のスマートグリッドの市場に日本企業が積極的にアクセスしていくために、官民を挙げた活動を推進する場としてJSCAが設立されました。
JSCAとは三菱電機が主体となり、伊藤忠商事、関西電力、東京電力、パナソニック、トヨタなどが参画しており、
個別企業では解決しづらい課題に対して官民一体の対応と民同士の連携で乗り越えるために、業界の垣根を越えて様々な企業や組織が集まり2010年4月に発足しました。
GSGFとは
民間関係者が世界的に連携していくための母体として米国が中心となって、GSGF(Global Smart Grid Federation)が提唱され、2010年9月に米・ワシントンDCで正式に発足しました。
GSGFは、日本以外にも、米国、カナダ、オーストラリア、韓国、インド、英国、アイルランド、欧州の団体が加盟しており、今後とも加盟団体が拡大する方向にあります。
また、企業を中心としたアライアンスの連携だけではなく、国同士の連携も並行して進められています。
JSCAも発足当初のメンバーとして本組織に加盟しています。
IEAとは
2011年4月に、IEA(国際エネルギー機関)実施協定の1つとして、
スマートグリッド関連技術などの発展と普及を世界規模で促進することを目的とするISGAN(国際スマートグリッドアクションネットワーク)が発足し、
20か国以上の国がすでに加盟し、日本も正式加盟しています。
スマートコミュニティという社会システム全体における変化に対応するためには、これまでのような個別の企業や国だけでは、もはや対応する事が難しくなっています。
お互いの経験や知見と言ったベストプラクティスの共有、技術や政策課題の整理などに対してグローバルに連携を図る事により、加速度的にスマートな社会を目指す動きが見られます。