スウェーデンのエコ
スウェーデンは世界最大のエコ大国です。日本も比較的環境に関心が強い国ですが、スウェーデンのリサイクル率が96%なのに対して日本のリサイクル率は20%と大きく差がついてしまっています。
ではなぜスウェーデンではこのようなに徹底したエコが国全体に浸透しているのでしょうか?今回はその要因であるスウェーデンのスーパーマーケットでのエコとスウェーデン最古のエコビレッジに関して説明したいと思います。
スウェーデンのスーパーマーケット
スウェーデンのスーパーマーケットでは環境に配慮したプライベートブランド商品が17年前から展開されています。例えばスウェーデンも大手スーパーチェーンICAを例にとると「I Love ECO」ブランドというものがあり、その商品のエコ度が分かるようになっています。またレジ袋はほとんどのスーパーで有料になっていて、ポリエチレン製のものが1袋日本円で約27円、紙袋は1袋約36円と非常に高価になっていて、エコバックを推奨しています。
さらにスーパーや店舗内の入り口にはPantmaskinというものがあります。この機会は飲み終わったペットボトルや缶をこの機械に入れると金券として戻ってくるシステムです。「pant」のマークがあるものしか金券が発券されず、それ以外の物(例えばスウェーデン以外の国のペットボトルや缶)は引き取られるだけとなっています。もともと飲料水購入時に容器代込の値段で販売しているので、その分を取り戻すにはこの機械まで行かないといけない仕組みなのです。
ちなみに缶は日本円で9円、500mlのペットボトルは18円、1.5l、2lのペットボトルは36円と、なかなか高いです。
スウェーデンのエコビレッジ「ツゲリテ」
ツゲリテはスウェーデンで最初に完成したエコビレッジです。スウェーデン中央に位置する中都市、カールスタッドから北西8キロのところにあるスコーレの郊外にあります。
ツゲリテはそもそも1973年にヨーテボリの研究者たちがヴェルスヴィカンという住宅プロジェクトを開始したことから始まっています。
現在16家族がツゲリテで暮らしていて、そのほとんどが最初のコアメンバーの友人や知人です。そのため村ができてから15年間、村から出ていく家族はいません。
各住宅は、エネルギー効率を考えて、太陽のエネルギーを最大限に生かせるように工夫しています。例えば南側に温室を持ち、北側は熱が逃げないように小さな窓になっています。このようにさまざまな工夫を施し、同時期に建てられた他の住宅と比べると30%少ないエネルギーで暮らすことが可能になっています。
この2つの事例からスウェーデンがなぜエコ先進国なのかなんとなく分かってもらえたと思います。まだまだあるスウェーデンがエコ先進国である理由。ぜひ調べてみてください。