エネルギー消費を「見える化」しよう
この数年、エネルギーの見える化、電気の見える化など、「見える化」という言葉が良く聞かれるようになりました。
この「見える化」というのは、電気に限らず、さまざま分野で用いられていますが、要は、「目に見える形で具体的に示す」ということです。それによった、理解が深まり、学習や行動の動機付けに効果をあげることができるのです。エネルギー、電気などは、目で見ることが出来ないだけに、省エネ、節電といわれても、その効果を実感しにくいのが実情です。そこで、エネルギー、電気の消費を「見える化」しようという動きが、高まったのです。
何らかの形で目に見える形にすること「見える化」
電気の場合、ご家庭に毎月検針票が送られてきます。
検針票は文字と数字で記述されていますが、これも、電気消費量の「見える化」のひとつです。今月の使用量は○○kWhで、料金は××円という形で示されています。昨年の同じ月に比べて増えたのかどうか、また、来月の使用量と料金の予定額も記されています。それによって、ご家庭の電気消費量をある程度把握することが出来ます。しかし、テレビやエアコンなどの機器ごとの消費量は分かりません。
簡易版も発売されている
機器ごとの電気消費量を知るためには、簡易型電力量計があります。電気機器のプラグと壁のコンセントの間に接続することで、その機器がどれだけの電気を消費しているのかが表示されます。消費電力量だけでなく、電気代やCO2(二酸化炭素)の排出量を表示できる製品も出ています。
省エネナビ
省エネ、節電を促す製品として「省エネナビ」を見逃せません。消費電力量を計測するだけでなく、1時間単位でパソコンなどに記録し、それをグラフなどで表示することが可能です。この機能を使えば、日常生活を振り返って、電気がどのように使われているのかを再点検し、対象を絞った省エネが可能になります。家電販売店、ガス会社等で売られています。
最近では、電力自由化との関連でホームエネルギーマネジメントシステムの導入が始まっていますが、このシステムでは、電気機器の操作を自動的に行える仕組みがあり、電気の「見える化」だけでなく、機器のスイッチのオン・オフをタイマー機能で、より効果的に節電を行えるようになっています。