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東日本大震災、福島原発事故以降、電力不足が問題となりました。
異例の計画停電も実施され、一般家庭でも「節電」を意識する方が増えました。
そんな2011年に流行語としてノミネートされた節電の行方を追ってみました。
節電の重要性はまだまだ健在
2011年から4年が経過した現在でも節電は重要だと考えている人が多数を占めています。
節電を積極的に実施する企業や機関を84%の人が、政府の節電方針を91%もの人がポジティブにとらえています。
脱原発・クリーンエネルギーの普及を目指して行く上で、節電は非常に重要だと考えている人が多いようですね。
一方で、世間の節電意識が薄れていると感じる人が77%になっています。
震災当初は、我慢してでも節電に取り組む人たちが多かったように感じました。
しかし、4年経った今では、より便利さや快適さを求めて、節電が二の次になっている傾向があるようです。
企業や店舗も利用者に我慢を強いないように変わっていっているような印象を受けますね。
節電を意識した行動が激減
みなさんは節電を意識して行動を起こしていますか?
今回の調査では以下のような節電行動に注目して、どれだけの人が節電を意識した生活を送っているのか考えています。
エアコンの使用を控えたり、設定温度を上げたりする
照明の使用をなるべく控える
冷蔵庫の開閉回数を減らしたり、設定温度を高くしたりする
テレビの使用を控えたり、明るさを下げたりする
2011年6月に行われた調査ではこれらの行動は積極的に行われました。
それ以前の調査と比べて「意識している」という割合が激増しました。
しかし、その後、徐々にその割合は下がり続けました。
2014年夏の最新の調査では震災以前の水準程度にまで落ち込んでいます。
我慢しなくても続く節電を
我慢して行っていた節電の行動は時間を経るごとに行われなくなってきています。
震災の記憶がだんだんと薄れてきているのと同時に、電力供給が安定してきたからだと思われます。
無理をして、便利さや快適さを捨てて行う節電は一時的な効果があっても持続性はありません。
一般家庭では無理をしなくても続く節電を心がける必要があります。
一番簡単なのは、新しい電化製品を使うことでしょう。
消費電力の少ない最新の電化製品を使えば無理なく節電できます。
蛍光灯をLEDに変えるというのが良い例ですね。
全体的に消費電力量が増えがちな夏が近づいています。
これを機会に消費電力が大きい電化製品を見直してみてはいかがでしょうか?