地域エネルギーとは何か。
地域電力とは、地方自治体、あるいは地方自治体が地元企業と連携して設立した電力会社です。
特定地域に対し電力を供給します。地域電力の目的は大きく以下二つがあり、下記のとおりです。
・災害時の電力不足に対する危機管理
・地方自治体の財源の獲得
◆災害時の電力不足に対する危機管理
1つ目の危機管理は、東日本大震災の教訓から目的として設定されているようです。
大規模な災害があった際に、自然エネルギーを活用して被災地域が自発的に発電できるようになれば、人命被害は最小限に食い止めることが可能になります。
東松山市では、東日本大震災によって、1134人の方がなくなりました。津波で亡くなった方々もいましたが、多くの人命を奪った要因は低体温症でした。
救命活動に携わった方々は「このような状況下で、もし電気があり、体温低下が防げれば救われた命も数多くあった」とおっしゃっていたそうです。
◆地方自治の財源獲得
地域エネルギーによって、外に流れていた金銭を地域内に留めておくことが可能なります。
今までは、関東のどこに住んでいても、住人は電気を使えば東京電力に対してその対価を支払っていました。
これは地方自治体から見れば、住人が本来地方で使う可能性のある金銭が流出していることになります。
住人が地域エネルギーを利用すれば、この金銭の流出を特定地域にとどめ、地方自治のための財源として利用することが可能になります。
(地域エネルギーは運営に地方自治体がかかわっていることが多いので、収益はそのまま地方自治の財源になります)
◆具体例
以上のような目的のもと、地方自治体が続々と電力事業に参画しています。
一例ですが、すでに記事にしているものを紹介します。
◆地域エネルギーまとめ
以上、地域エネルギーの目的に関して記載させていただきました。大きく、災害時の電力不足に対する危機管理、地方自治の財源獲得があります。これらの目標を達成するための手段として地域エネルギーが注目されています。