ミスター半導体、光通信の父、など様々な異名を持つ 西澤潤一 (以下西澤氏)。
西澤氏が後世に多大なる影響を与えた発明として、CDやDVDの読み取り、書き込みに使われる半導体レーザー、昼でも明るく輝く信号機にも使われている発光ダイオード(赤色、緑色)、NTTなどの光通信に使われている光ファイバーなどが挙げられます。
専門的な分野で価値あるものとしては他にも
■PINダイオードの開発
■PNIPダイオードの開発
■イオン注入法の開発
■静電誘導トランジスタの開発
■静電誘導サイリスタの開発
■アバランシェフォトダイオードの開発
■GRIN光伝送路の開発
■テラヘルツ波による癌診断
などがあります。専門的な分野での功績を簡単に言ってしまえば、通信媒体、通信方法の革新を起こしたのです。
その功績は、一人でノーベル賞10個分に相当するとも言われています。
現代の通信工学の基礎を築いたと言って良いでしょう。
その功績が評価され様々な賞を受け取っています。
1974年-日本学士院賞受賞
1980年-大河内記念技術賞受賞
1983年-文化功労者に選ばれる
1989年-文化勲章受賞
1999年-日本人として初のエジソンメダルを受け取る
2002年-西澤氏の業績を記念して、電子工学部門で最高名誉とされる西澤メダルが設けられる
そんな西澤氏ですが、未だノーベル賞は受賞しておりません。
2014年、青色LEDを発明した赤崎勇教授、天野浩教授、中村修二教授がノーベル賞を受賞したことは大きくニュースでも取り上げられました。
赤色、緑色LEDの発明に加え上記の功績を持つ西澤氏はいつノーベル賞を受賞してもおかしくないでしょう。
そんな西澤氏ですが、苦労人で、様々な逸話を持っています。
次の記事では西澤氏の歴史、逸話に迫りましょう