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冷蔵庫は、食材の鮮度や食べ頃、飲み頃をキープするために、24時間365日、休むことなく働く家電製品です。それだけに、冷蔵庫にどのくらい電気代がかかるのか、気になる方も多いのではないでしょうか。実際、家庭の電気代で冷蔵庫の占める割合は、エアコンなどと並んで大きくなっています。
年間消費電力量をチェック
冷蔵庫の電気代がいくらかかるかは、冷蔵庫の仕様を見ることで大まかな計算をすることが可能です。冷蔵庫の電気代を計算する場合は、仕様の中でも「年間消費電力量」という部分に注目します。これは、一定の条件で冷蔵庫を1年間使用したときに、どれくらいの電力を消費するかを表しています。年間消費電力量は、270kWh/年などのように、kWh/年の単位で表示されています。
年間消費電力量×27が電気代の目安
実際にこの数字からどうやって冷蔵庫の電気代を計算するか、説明していきたいと思います。電力料金は、電力の使用量をもとに、契約内容などに応じて計算されます。電力使用量はkWhという単位で検針時のお知らせなどに記載されているものです。1kWhあたりの電力料金は、27円が大体の目安とされています。使用している、もしくはこれから購入予定の冷蔵庫の年間消費電力量を見て、kWh/年の数字に27をかけます。こうすることで、1年間使ったときの大まかな電気代を計算できます。年間消費電力量が270kWh/年であれば、270×27=7,290となり、7,290円が1年間にかかる電気代の目安ということになります。
それでは、冷蔵庫の節約術とは?
冷蔵庫の電気代を節約する2つの方法をご紹介していきます。
【その1】適材適所を心がけよう
冷蔵庫に入れる場合注意したいのは冷蔵庫に入れる必要のない食材も多くあるということです。
野菜には保存に適した温度があり、それを踏まえた上で冷蔵庫に入れるようにしましょう
適温0~5度の野菜
次の野菜は冷蔵庫内の野菜室に入れる必要があります。
キャベツ、白菜、レタス、ホウレン草などの葉物、トマト、ブロッコリー、長ねぎ、更にジャガイモ、にんじんなどの根菜類です。
適温10度~15度の野菜
かぼちゃ、サトイモ、さつまいも、しょうが、きゅうり、ピーマンなどです。
これらの野菜は冷蔵庫に入れる必要はありません。
床下やキッチンの棚など、冷暗場所に収納すると良いでしょう。
他にも、缶詰や調味料などの食品も冷蔵庫に入れる必要はありません。常温で保存しましょう。ただし、一度開封した食材は冷蔵庫で保存する必要があります。
冷蔵庫内にあまりびっしり食材を詰めてしまうと対流が悪くなり余計な電力を消費してしまうため、本当に冷蔵庫に入れる必要があるのかいったん見直しましょう。
【その2】冷蔵庫の設置場所にも注意
冷蔵庫の置き方で電気の消費量が変わってくるため中身だけでなく設置場所にも注意が必要です。
壁にぴったりくっつけて設置してしまうと冷蔵庫からの排熱が妨げられ冷却効果が存分に発揮されず、電気のムダに繋がっていきます。
壁から少し離して設置するだけで、年間の電気消費量は約45kWh節電され、電気代にするとおよそ875円節約できるのです。
また、時々は冷蔵庫の周りを掃除することをオススメします。ほこりがたまると熱の排出口を塞いでしまい排熱効果を悪くしてしまうためです。
【番外編】冷凍庫の場合は、「とにかくつめこむ!」
冷蔵庫に関しては、詰め込みすぎないほうが電気代節約になりますが、冷凍庫に関しては勝手が少し異なります。
詰め込みまくろう!
冷蔵庫にモノをたくさん入れてはいけない理由は、庫内温度を保つための消費電力が上昇するためです。
しかし、冷凍庫の場合は中のモノを凍らせてしまうため、食品それぞれが保冷剤と同じ働きをしてくれます。
そのため冷凍庫の場合は中身を詰め込んだほうが電気代節約になります。
※注意点
詰め込みすぎて冷気の出る穴を塞いでしまうのはNGなので冷気のでる穴の位置は把握しておきましょう。
以上冷蔵庫の電気代計算方法とすぐにできる節約術をまとめました。少しの工夫で電気代を節約してみましょう。