電力比較・切り替えサイト:energy-navi

Pontaポイントが2倍に!クーポンももらえる♫ローソンまちエネを東京電力と比較しました。

コンビニ業界が電力市場に参入していることをご存知ですか?
現段階(2017年8月)では、電気を販売しているコンビニはローソンだけですが、「まちエネ」と言う商品名で、親会社の三菱商事と共同で新電力事業を展開しています。

その特徴は主に3つ

どれではその特徴を一つ一つ見ていきましょう

供給エリアは東京電力管内

ローソンは全都道府県にありますが、ローソンの電気である「まちエネ」は東京電力管内のみ、すなわち東京、神奈川、千葉、埼玉、群馬、栃木、茨城、山梨、静岡県富士川以東で利用出来ます。
前述のとおり中部電力管内(静岡県富士川以西、愛知、岐阜、三重、長野)では利用出来ないほか、他の地域でも利用する事が出来ません。まちエネは実質的には首都圏だけでの展開です。そのため、料金の比較対象も東京電力となります。

電気料金を東京電力と比較

供給エリアが東京電力管内となりますので、東京電力と電気料金を比較してみました。

基本料金/2017年8月現在
基本料金は東京電力と同等のようです。

契約容量 ローソンまちエネ従量電灯B 東京電力従量電灯B 差額(お得額)
10A 280,80円 280,80円 ±0円
15A 421,20円 421,20円 同上
20A 561,60円 561,60円 同上
30A 842,40円 842,40円 同上
40A 1,123,20円 1,123,20円 同上
50A 1,404,00円 1,404,00円 同上
60A 1,684,80円 1,684,80円 同上

電力量料金/2017年8月現在

全体的にローソンまちエネが安いという結果になりました。

契約容量 ローソンまちエネ従量電灯B 東京電力従量電灯B 差額(お得額)
120kwh以下 19,43円 19,52円 -0,09円(-0,5%)
120~300kwh 24,81円 26,00円 -1,19円(-4,6%)
300kwh以上 25,99円 30,02円 -4,03円(-13,4%)

それでは実際に使用した時に東京電力と比較してどれぐらい安くなるのか、見てみましょう/まちエネの公式ホームページ参考/2017年6月現在

 

契約容量/使用量 東京電力 まちエネ 差額
20A/200kwh 4,658円 4,552円 -106円
30A/300kwh 7,375円 7,150円 -225円
30A/400kwh 10,214円 9,586円 -628円
50A/500kwh 13,615円 12,584円 -1,031円
50A/600kwh 16,454円 15,020円 -1,434円

電気料金単体で見ると、300kwh以上(月間)の利用があれば大幅に安くなっていますね。
他社では電気量使用量が少ないと東京電力等の地域電力会社よりも高くなる事がありますが、まちエネではそのような事はありません。

と消費電力が多ければ多いほど、電気代がお得になりますね。

基本料金は東京電力の従量電灯Bと同額ですが、最少は10Aから契約可能なので、電気使用量が少ない世帯でもまちエネを使う事が出来る選択肢があると言えます。中には月間で全く電気使用がないと言う事もあるかもしれませんが、その場合基本料金は半額になります。

 

電気料金プランは1つだけ

また他社ではプランが複数あって中には複雑な料金体系をしている場合がありますが、まちエネはプランが1つしかなく、必然的に上記表の料金が適用されます。

まちエネを申し込むのにあたり、ローソンの店頭に申込書があると筆者は思っていましたが、実際には店頭には存在しないようで、直接まちエネの公式ホームページ等から申し込む事が必要です。

申し込んだ後は、スマートメーターを設置。まちエネ側から切替準備完了メールが届くと指定日以降新電力の供給が開始します。

その後、契約締結の書面が届くのでこれをしっかりと保管した上で「まちエネ会員ページ」にログイン。ローソンのポイントカード「Ponta」の利用登録を行う事で、電気料金支払い分のポイントを付与できるほか、ローソン店頭で商品の割引を受ける事が出来ます。これがまちエネの最大の付加価値と言って良いでしょう。

ローソンで安く買い物できる?Pontaポイントとの関連は?

電気料金支払い分のPontaポイントが貯まります。通常は200円で1ポイントの所が、100円で1ポイント貯まります。

つまり、ポイントが通常の倍貯まるわけです。ここまではよくある話。新電力他社(東京電力エナジーパートナーの新電力プラン等)でもPontaポイントに付与できる仕組みがすでに構築されており、これだけでは“大きな違い”が見出せません。

「ローソンの電気だから、ポイント以外に安く買い物できる方法はないだろうか?」
と思うのがの本音ですね。

そこで、毎月1回ローソン店頭で100~200円程度のクーポンや割引券がメールで送られてきます。毎月対象商品は変わってきますが、一例としては「からあげクン」(レジ前に並んでいる揚げ物)、「マチカフェ」(カウンターで注文するコーヒー)です。このクーポンや割引券を提示するだけで、無料になるのはかなり大きなメリットです。

さらにPontaポイントも電気料金支払いで貯まるため、ローソン店頭で商品代金支払いにポイントを使う、「ロッピー」(マルチメディア端末)を使えば、販売価格よりも安い金額で特定の商品に引き換える事も可能。例えば、150円する菓子が50Pontaポイントで引き換える場合は50円お得になる計算です。(1ポイント=2円と計算)

つまり、食品をはじめとした日用品を実質的には安く手に入れる事が可能です。但し、Pontaポイントで電気料金の支払いをする事は出来ません。

コンビニ他社(セブン、ファミマ等)が新電力に参入する可能性は?

現段階(2017年8月現在)では、ローソン以外のコンビニが新電力に参入する予定はありません。東京電力管内のローソンではまちエネに変更する事で各店舗が負担する電気料金の削減出来ていますが、他の電力会社管内ではまちエネ自体が販売されていないため、従来通り地域電力会社等から購入しています。一部店舗では屋根に太陽光パネルを設置して、自店分の電気を賄っている事もあります。

店舗の屋根に太陽光パネルを設置する例は、セブンでも一部にありますが、ファミマではほとんどありません。(筆者が見る限り)
収益拡大のため、ある日突然セブンやファミマも新電力販売を開始する可能性はありますが、まずは大元の電気を販売する会社を見つけるか、設立しないと話になりません。ファミマは伊藤忠商事と言う親会社が商社であるためここの意向も左右されます。国への認可等の都合により概ね1年程度はかかるため、すぐに新電力を販売開始するようには見えません。

全国展開はしないのか?

ローソンまちエネが全国展開できるようになるには、大元の販売先であるダイヤモンドエナジーが首都圏以外でも営業を開始すれば、可能になって来るのではないかと筆者は見ています。

ローソンは特に西日本で店舗数がセブンやファミマよりも多い特徴です。ローソンは大手スーパーのダイエーが主体となって大阪で創業し、店舗網を西日本で拡大した歴史があります。

西日本では新電力への切替(スイッチング)が比較的低調で、中国電力管内のようにほぼ0に近い数字になっている地域もあるため、「ローソンの店舗数が多い・新電力がそんなに普及していない」の条件が重なると、今後有利にまちエネの拡販活動が出来ると言えます。

まとめ

コンビニが電気を販売する時代です。電気料金も安くして、店頭商品も安くする事でローソン全体の収益を向上させる狙いがあります。顧客にとっては身近な存在のコンビニは、店舗網を活かして今後全国的に電気販売を展開するかもしれません。

出典:ローソンまちエネ