NTTソフトウェアは、電力自由化に向けて、エネルギー事業者向けの「顧客管理」支援するサービスを開始しました。
参考:NTTソフトウェア:https://www.ntts.co.jp/
通信自由化の経験を活かした顧客管理支援サービス
対象は大規模(数百万人程度)の会員を持つサービスを運営している事業者であり、主に電力自由化時に、会員の獲得や維持を達成するための新デジタルマーケティングソリューション「Marketing Authority(マーケティングオーソリティ)」を7月28日に販売開始しました。
値段と概要
通信業界として顧客争奪戦の経験をもとに、導入支援、コンサルティングサービスを併せて展開するようです。価格は現在、キャンペーンパックで1サーバー300万円であり、この価格は2016年3月31日までの限定価格です。コンタクトセンタ機能を除いたメール配信・アンケート・ポイント管理などが実装されており、上記価格にはハードウェア費用は含んでいません。
機能
「Marketing Authority」は、会員管理機能をベースに、メール配信・アンケート・ポイント管理・コンタクトセンタ機能を連携した統合的なソフトウェアです。これまでは、機能ごとに異なる製品を導入する必要がなくなり、機能をまたいだマーケティング施策に有効です。
また、大規模な顧客を持つ事業者向けの導入支援サービスとして、既存の顧客情報との連携を支援する機能などを用意しています。
顧客管理の重要性
2016年に電力自由化、2017年にガスの小売りが完全自由化されるため、エネルギー業界での会員獲得競争は激しくなると想定されているため、既存の電力・ガス会社に加え新規参入者もともに会員管理を徹底し、経営基盤を安定化させていかなければなりません。そのため、通信業界ではエネルギー業界に先駆けて通信自由化を経験したことを背景に今回のようなサービスが開発されました。
通信業界は今回のような支援サービスだけでなく、セット売りや、ソフトバンクのSBパワーなど電力自由化に関して様々な形での関わりが予想されるため、今後も動向から目が離せません。 NTT以外の電力自由化に関する動向に関しては こちら をご覧ください。