独立系統運用者(Independent System Operator)の略です。送電線を所有せず、系統運用を行う独立的な非営利機関を指します。送電部門におけるアンバンドリングの方法の一つとして考案されました。送電資産はそのまま電力会社に残すことで私営電力会社の財産権の問題には触れず、系統運用と言う「機能」だけを独立させようとした点が特徴的な部分です。
有名なものとしてはカリフォルニアISO、ニューヨークISO、PJM-ISOなどがありますが、例えばカリフォルニアISOでは送電線建設計画を策定への関与が低く、送電線を保有している電力会社に大きく依存した送電線建設となっており、規制緩和の進展により電力会社による新規建設並びに系統増強が滞りがちになるという問題も指摘されています。