西欧大停電とは
2006年11月4日、連鎖的に送電線がストップし、フランス、ドイツ、イタリア、オーストリア、スペイン、ベルギー、ポルトガル、オランダ等の幅広い地域で、約1335万kwの規模で約1500万軒に影響が出る西欧大停電が発生し、欧州全体で約1000万人に影響が出ました。
西欧大停電が起こった理由
発端となったのはエムス川を渡る「コンネフォルデ‐ディーレ線」です。元々、大型船などがエムス川を横断する際に安全上の理由により、送電の停止が行われていました。
当初「ノルウェージャン・パール」というクルーズ客船が通過するということで2006年11月5日午前1時に送電停止が予定されていましたが、11月4日の午後10時に変更してほしいとの要請があったにも関わらず、計算による確認を行わなかったため、重潮流の状態になり停電が発生しました。
これによる影響は上述した通りですが、その後分断された電力系統を繋ぎなおす「系統配列」の作業が難航し、日付の変わった5日の午前0時過ぎに停電は収束しました。