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【機能・口コミ・評判】東電のでんき家計簿とは

でんき家計簿

Web検針が開始したとして、大々的にリリースされた東京電力のでんき家計簿。

2014年の上半期には数十万人程度だった登録者数が2015年3月には200万人を突破しました。

利用者を画一的に扱っていた東電が一人一人の利用者に合わせたサービス展開を狙った、このでんき家計簿はなぜこんなに急速に利用者数を伸ばしているのでしょうか。

 

便利な機能

Web検針サービスとして始まったでんき家計簿の中枢的な機能はもちろん検針結果の蓄積と比較です。

でんき家計簿では過去2年間の電気料金や使用量を表やグラフで確認することができます。

これによって季節の変動や自分のライフスタイルによる電気料金の変動が分かります。

それに加えて、過去の電気の使用状況を基に、より適切なプランを知ることができその場ですぐに契約変更の手続きをすることもできます。

その他にも同じ地域に住む世帯と比べて自分の電気の利用状況がどうなのか比較することができます。

引っ越しの手続きもでんき家計簿上で完結させることができます。

このように、過去の電気の利用状況から様々な角度での分析を簡単にすることができます。

でんき家計簿にはさらに、家電アシストという機能があります。

この家電アシストでは、大手家電メーカー30社以上が製造した家電についているJANコードを入力することで自分が持っている家電の管理をすることができます。

具体的には、各製品のリコール情報のお知らせや取扱説明書、消耗品申し込みへのリンクによって自分が持つ家電の情報をここに集約してしまうことができるのです。

 

でんき家計簿の機能紹介

でんき家計簿1
でんき家計簿2

出所:https://www.kakeibo.tepco.co.jp/dk/html/web.html

 

でんき家計簿の口コミ・評判

実際に使っている人からの意見をインターネット上で募集してみたところ2人の方からご協力いただけましたので掲載させていただきます。

「はじめは過去の電気代を確認したいと思っただけだった」

でんき家計簿は会員登録は無料なのが魅力で、手続も簡単で5分程でできました。最初は単に過去に使用した電気料金を調べたいと思っただけなのですが、過去2年分をグラフで比較することで前年より電気料金が増えていることが分かり、節電しようという気持ちになりました。ただ毎月「電気料金使用のお知らせ」を見ているだけではイメージが湧かないものですが、グラフにすると一目で電気の使用量の変化が分かるので便利です。お陰で節電意識が一層高くなりました。

「年間に1万円以上もお得なプランがあることを知り」

我が家では節電効果をより上げたいと思っていましたが、東京電力の料金プランは種類が多く、どれが一番ピッタリか分からずにいました。そこででんき家計簿に登録して、料金メニュー比較シュミレーション機能を利用してみたのです。その結果我が家の料金プランは現在「従量電灯B」ですが、それよりも安くなると予測されるプランが他に3つもあったのです。電気の料金プランは最初引っ越した時から変更していなかったのですが、年間に1万円以上もお得なプランがあることを知り、早速変更を検討しています。

これからのでんき家計簿

参照元:日経エネルギー Next 2015年5月号より

現状の検針システムでは月ごとの電気の使用状況を把握することはできますが、日毎、時間毎の電気の使用状況は把握できません。これは、スマートメーターが普及すればすぐに可能となるので数年以内に把握できるようになるでしょう。東電の担当者は、このでんき家計簿は電力小売の自由化を見越したものではないと話しているようですが、でんき家計簿は東電からの顧客流出に十分機能するでしょう。東電の利用者は約2000万世帯といわれています。現在約10分の1がでんき家計簿に登録している計算になります。新電力に乗り換えると過去のデータが無くなってしまうので、乗換を思いとどまる利用者も一定数いることと思われます。新電力は後発になる分これを超えるユーザビリティを持つシステムを提供しなければいけません。東電の方針の転換が功を奏してでんき家計簿が成功していると言えるのでしょう。