首都高を走る車の振動エネルギーを電気エネルギーに変換するという試みが2007年に行われていました。
この振動エネルギーを利用した発電は環境発電と呼ばれるもので、以前こちらの記事でも紹介しています。
実際、夜ライトアップされるイルミネーションの一部をこの振動発電で賄っていたようですが、実施された2007年の段階では発電効率が悪く思ったほどの電力は得られなかったようです。
しかし技術開発によって100倍程度まで発電効率を上げることが可能だそうです。
もし発電効率が上がった場合首都高のトンネル以外にあたる235kmに発電ユニットを設置すれば東京23区約400万世帯の40%の消費電力をカバーできる計算になります。
日本で大衆を利用して振動発電を試みた例は他にもあります。
渋谷駅に発電タイルを設置して通行人が歩く振動で照明を点灯させようとしたり、サッカーの競技場に発電床を設置し試合に熱狂するサポーターの振動で発電を試みる、といったものです。
しかしいずれも実証段階のようで、思惑通りの効果は得られていないようです。
振動とは日常生活で生まれるものです。振動を利用して燃料も使わずCO2も排出することなく、電気を起こすことが出来ればこれ程エコなエネルギーはありません。
振動エネルギーを利用した発電は日本だけでなく世界中で注目されています。そのため日夜進歩している分野です。
今は実用化はされていませんが、発電タイルの上で足踏みすればスマホが充電できる、そんな日がいつか来るかもしれませんね。