ここ10数年で、ぐっと家庭に浸透してきた食器洗浄機。今では4世帯に1世帯以上が食洗機を持っているというデータもあります。
食器をセットすると洗浄・乾燥を行ってくれる便利さは魅力的ですが、電気代などを気にして、買うかどうかを悩んだり、購入しても使用をためらったりする方もいるようです。
そこでこのページでは、水道代と電気代などを合わせた費用を総合的に考えて、両者のランニングコストを比較してみます。
「大量」+「お湯洗い」の場合は食洗機がお得
皆さんは、手で食器を洗う際に、お湯を使用していますか?油汚れなどを落ちやすくしたい、冬場は手が冷える…といった理由から、洗い物の多い家庭では特に、手洗いの際にお湯を使う方が多いようです。
もし、ご家庭がこうした「大量+お湯洗い」派なら、食器洗浄機を使用した方がコストは安く抑えられます。手洗いと食洗機の場合に分けて、光熱費を見てみましょう。
お湯手洗いのコスト
お湯による手洗いの場合、かかる費用は「水道代」と「給湯費」です。
水道代:約10円 ※1立方メートル(=1000リットル)当たり150円、5分間(約65リットル相当)の使用と仮定
給湯費:約20円 ※使用量は上記の通り。都市ガスの場合(プロパンガスは更に高くなります)
合計で、1回当たり約30円となります。
食洗機のコスト
食洗機の場合、かかる費用は「水道代」と「電気代」です。エコ節約機能もついた、ある食洗機を例に考えてみます。
(1)水道代:1.5円未満
(2)電気代:23円 (洗浄〜乾燥までフル使用と仮定)
合計で、1回当たり約25円となります。ちなみに、食洗機のランニングコストは、半分以上が乾燥のための電力消費によるもの。自然乾燥にすれば、1回当たり「約11円」と、さらに安くなります。
冷水で少量を手洗いするなら、食洗機よりも安く済む
上記はあくまで、多くの量をお湯洗いする場合のコストです。もし、普段から水洗いをしているようでしたら、給湯費はかからなくなり、全体のコストは食洗機よりも下がります。ライフスタイルに合わせて、手洗いと食洗機を使い分けるのが賢い方法かもしれません。