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電池の捨て方は種類ごとに異なる!? ~見分け方と処分の方法を徹底解説~

皆さんは電池の処分方法をご存知ですか?

電池の捨て方は種類ごと、またお住まいの市町村ごとに異なります。捨て方を間違えると回収してもらえませんので、電池を正しく分別して処分することは重要です。

今回は、電池の分別方法と見分け方、そして処分の方法をお話しします。

電池の種類と分別方法?

前途したように電池の処分方法は種類ごとに異なります。
ですので、まずは電池の種類と分別方法についてお話しします。

電池の種類は「充電出来るタイプ」「充電出来ないタイプ」という点で大きく2種類に分かれます。

また充電できない一次電池は、形態や処分方法により乾電池・ボタン電池・リチウム電池の3種類に分かれます。

充電式電池


充電式電池は、一旦電池が切れて電気を供給できなくなっても、専用の充電機器で充電することにより再利用できる電池をいいます。スマートフォンやノートパソコン、デジタルカメラなど、さまざまな電気製品に使われています。

サイズや形態もさまざまで、乾電池サイズのものもあれば、ノートパソコンに使われているように板状のものもあります。中には携帯型充電器というものもあります。

3つの矢印で三角形を作っているマークが電池のどこかにありますので、このマークがついていれば充電式電池として処分する必要があります。

一次電池


一次電池は充電池とは逆に、電池が切れてしまえばあとは捨てるしかない電池のことです。捨て方という面では、乾電池とリチウム一次電池、ボタン電池に分けられます。

乾電池

細長い筒状の形をした電池のことで、単1から単5までのサイズがあります。単3や単4電池などがよく使われます。
中には箱型の形をした9V電池というものもあります。

ボタン電池

腕時計や補聴器、電子体温計等に使われているボタン電池は、その名の通りボタンとほぼ同じサイズです。

リチウム一次電池

カメラや電子手帳などに使われており、使い捨てながらパワーが大きく、長く使えることが特徴です。コイン型(ボタン電池よりも平ら)や、乾電池に似た円筒形などがあります。
本体に「リチウム」「CR」「BR」「ER」といった文字があります。

電池の正しい処分方法

電池の処分方法は、充電式電池、ボタン電池、乾電池・リチウム一次電池それぞれで異なります。特に乾電池やリチウム一次電池は、お住まいの自治体により処分方法が大きく変わりますので、予め確認が必要です。

充電式電池

充電式電池については、電池そのものと充電器について処分の方法が異なります。

充電式電池

多くの自治体では、充電式電池の収集を行っていません。その代わり、家電量販店やスーパー等、店頭に「小型充電式電池のリサイクルBOX」が設置されていることがありますので、この中に入れることになります。

指定ごみ袋等に入れなくて良いので、その点でも便利ですね。
リサイクルBOXの設置店は、一般社団法人JBRCのホームページにてご確認ください。

ご自宅に絶縁テープがある場合は、リード線や端子部分をテープで保護しておきましょう。特にリチウムイオン電池は発火しやすいので、その防止のためにも重要です。

充電器

電池を充電するための充電器は、不燃ごみや小型家電として処分することになります。処分方法については、お住まいの市町村にご確認ください。

ボタン電池

ボタン電池にも回収システムがあります。家電量販店等に「ボタン電池回収缶」が設置されていますので、この中に入れれば完了です。捨てる前には、面倒ですが1個ずつテープで貼って絶縁してから缶に入れることが大切です。

なお、「小型充電式電池のリサイクルBOX」に入れないようにして下さい。せっかくのボタン電池もリサイクルされません。

乾電池、リチウム一次電池(矢印でできた三角マークが無いもの)

乾電池やリチウム一次電池は、充電式電池やボタン電池のような店頭での回収システムがありません。
このため自治体のごみ収集に出すことになりますが、その回収方法は市町村によりばらばらです。例えば、以下のような例があります。

回収日は月1回だけということもありますので、ごみ回収スケジュールをあらかじめ確認しておきましょう。
捨てる際は、絶縁のため電極をテープで貼って出しましょう。発火防止のため必要です。

機器内部の電池を取り出せない場合はどうする?

製品によっては、機器内部の電池を取り出せないものもあります。この場合の処分方法は、機器によって3通りに分かれます。

モバイルバッテリー

皆様がお持ちの機器の中では、モバイルバッテリーが該当するでしょう。スマートフォン等に充電するための機器で、その多くは充電可能です。
このような機器は、そのまま「小型充電式電池のリサイクルBOX」に投入してください。

決して分解し、中の電池を取り出すことの無いように願います。分解した段階でリサイクル不能になってしまいます。

コンビニ等で販売されている使い切りのモバイルバッテリーの場合は、機器のどこかに矢印の三角マークがあれば「小型充電式電池のリサイクルBOX」に投入できます。

このマークが無い場合の処分方法については、お住まいの市町村にご確認ください。

スマートフォン

最近のスマートフォンは、電池を簡単に取り外せない構造のものが増えてきています。またスマートフォンは個人情報の塊ともいえるため、回収しない自治体も少なくありません。

このような場合、リサイクルイベント等の会場で回収する場合もありますので、その際に持ち込みましょう。
またNTTドコモ、au、ソフトバンクといった大手キャリアで購入した場合は、携帯のショップでも回収します。

その他の機器

モバイルバッテリーやスマートフォン以外の機器は、小型家電の処分方法と同じです。詳しくは別記事で紹介しますので、ご確認ください。

まとめ~電池は正しく分別し、正しく処分しましょう~

この記事をご覧になった方は、電池にはさまざまな種類があることにお気づきになった方もおられるのではないでしょうか。
正しく捨てるのはなんだか面倒と思われた方も多いかもしれません。

ポイントをまとめると、以下の通りになります。

(1)電池のどこかに「矢印でできた三角マーク」があれば、処分先は「小型充電式電池のリサイクルBOX」へ。モバイルバッテリーの場合は分解しないこと
(2)ボタン電池は「ボタン電池回収缶」へ
(3)スマートフォンは携帯ショップへ持ち込み、またはリサイクルイベント等の回収会場へ
(4)(1)(2)(3)以外の電池は市町村のごみ収集へ。また電池を取り外せない機器は小型家電の処分方法と同じです。回収日や処分の方法は市町村へ問い合わせを

電池を正しく処分することは環境保護に貢献するだけでなく、資源を再利用することにより、新しい機器を造るために海外から輸入する量を減らすことにもつながります。

この記事をもとに、皆様も電池を正しく処分するように心がけましょう。