安全な電化製品利用を
接地の大切さ
洗濯機やエアコンの室外機など、水気がある場所で使う機器の金属外箱は、安全のため接地線で大地に接地しなければいけません。
そのとき重要になるのが大地との接地抵抗です。この接地抵抗が大きいと、せっかく接地をしていても、人体のほうに電流が流れやすくなって危険です。
接地には、機器の電圧によってA種工事からD種工事まで要件が定められており、一般住宅で求められるのはD種接地工事です。
絶縁抵抗と同様に、接地抵抗も守るべき基準が定められています。
接地抵抗の測り力
接地抵抗は、接地が施されている接地極と大地とがどの程度電流の流れやすい状態にあるかを調べるもので、電位差計式接地抵抗計(アーステスタ)が測定にはよく使われます。
この測定器には、E端子、P端子、C端子と3個の端子があり、E端子を接地極、P端子とC端子をそれぞれ10m離して地面に打ち込んだ補助接地棒に接続します。
接地抵抗の測定には、切り替えスイッチをΩにしてから、測定ボタンを押しながら、ダイヤルを回して指針の振れがゼロになったときのダイヤルの目盛りを読み取ります。
接地工事を省麟できるケース
接地は電気機器を安全に利用するためには必要なものですが、以下の場合には、接地工事を省略してよいことになっています。
①対地電圧が150ボルト以下の機器を乾燥した場所に設置したとき
②低圧用機器を乾燥した木製の床など絶縁性のものの上で取り扱うとき
③水気のある場所以外の場所に施設した機器に、電源を供給する電路に電気用品安全法の適用を受けた漏電遮断器(感度電流15ミリアンペア以下、動作時間0.1秒以内)を施設したとき
④電気用品安全法の適用を受ける二重絶縁構造の機器を施設するとき